2020年の豆乳類生産量 過去最高の43万kL達成 日本豆乳協会2021年2月15日
日本豆乳協会は2月10日、2020年1~12月期における豆乳市場の動向について発表した。豆乳類全体の生産量は43万534kLとなり、前年と比べ、5.3%増で豆乳を中心に市場が伸長している。
同協会は、四半期毎に国内豆乳生産量を検証しており、2020年10月~12月期は、10万8412kL(101.6%)となった。豆乳類を分類別に見ると、「豆乳(無調整)」の生産量は3万1185kL(98.8%)、「調製豆乳」は、5万4112kL(104.5%)、「果汁入り豆乳飲料」は、4042kL(100.2%)、コーヒーや紅茶などの「フレーバー系の豆乳飲料(その他)」は、1万4596kL(95.3%)となり、出荷量も生産量と同様に伸長した。
同協会は、今期、昨年同期を下回るカテゴリーについては、コロナ禍で、外食需要が減ったことに加え、テレワークが推奨されたことで、オフィス街を中心とするコンビニでの利用者減が相まって、やや減少に転じたと分析。一方、調製豆乳を中心に、宅内需要は引き続き増加傾向にあり、家庭内での豆乳の普及が進んでいるとみている。
また、2020年第2四半期から、豆乳類の生産量は四半期で約11万kL前後となり、特に「豆乳(無調整)」や「調製豆乳」の愛飲者が増加傾向。豆乳類の中で最も生産量が多い「調製豆乳」は、9万5832kL(2008年)から20万9289kL(2020年)と倍以上に増加した。また、「豆乳(無調整)」は、2008年に2万999kLであったのに対し、2020年には12万5035kLと、この10年間で約6倍になり、調製豆乳の生産量に近づくほど伸長。日常的に鍋や料理に加え、コーヒーや紅茶などにも使うようになり家庭で豆乳を愛飲する習慣が浸透してきた。
同協会は、国民一人あたりの豆乳(類)の年間飲用消費量を4L、年間総生産量を50万kLを目標に、今後も豆乳に対する理解や関心を高める啓発・啓蒙活動を展開していく。
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