精密農業技術の導入で市場拡大 農業用噴霧器の市場調査レポート2021年2月19日
(株)グローバルインフォメーションは2月18日、市場調査レポート「農業用噴霧器の世界市場 (~2025年):タイプ (自走式・トラクター搭載・トレーラー式・ハンドヘルド型・空中噴霧)・容量・農場規模・作物タイプ・動力 (燃料・電気&電池・手動・ソーラー)・地域別」の販売を開始した。
農業用噴霧器の市場規模は2020年の22億米ドルからCAGR6.5%で成長。2025年には31億米ドルに達すると予測されている。農場規模の拡大、農業経営における効率化、生産性向上のためのコスト削減などの要因が、農業用噴霧器の需要を牽引すると予想される。アジア太平洋地域は、大規模・中規模農地の増加、農作業の増加、先端技術を駆使した農機具の使用などにより、市場を席巻すると予想される。
新型コロナウイルスの農業用噴霧器市場への影響
農業用噴霧器市場のプレーヤーには、John Deere、CNH Industrial N.V.、クボタ、Mahindra & Mahindra、STIHL、AGCO、ヤマハ発動機、Bucher Industries AGなどの主要なTier IおよびTier IIメーカーが含まれる。これらのメーカーは、アジア太平洋、欧州、北米、南米、中東の様々な国に製造施設があり、新型コロナウイルスはそのビジネスにも影響を与えたが、農業用噴霧器のグローバルなオペレーションとサプライチェーンに大きな影響はなく、多くのプレーヤーの製造施設は稼働を続けている。
新型コロナウイルスは、農業用噴霧器のサプライチェーンに若干の影響を与えた。移動制限や病気の影響で労働力不足に陥り、顧客への新規噴霧器の供給が減少している。各社の製造ユニットが閉鎖されたため、第1四半期と第2四半期には新型噴霧器の生産に影響が出たが、ロックダウンや貿易禁止など政府による規制が減少後は、生産は定期的に行われると予想される。企業は、定期的な温度チェック、PPEギアの着用、限られた人員での作業など、必要な予防措置を講じた上で、製造ユニットの使用を開始している。
推進要因:注目を集める効率性と生産性
農業は伝統的にリスクの高い経済活動であり、世界中の農家は景気の低迷や環境の変化の影響を受けてきた。農業用噴霧器の新技術は、低コスト、噴霧効率の向上、安全性の向上、作物や環境へのダメージ軽減など、様々な利点を農家に提供。噴霧器の需要は世界的に拡大している。農業用噴霧器メーカーは、農家の生産性および市場での競争力を高めるため、農家の能力や知識の向上に力を入れている。また、精密農業技術の導入により、メーカーは、農業をより効率的かつ予測可能なものにしている。
抑制要因:最新の農業機器への高額な設備投資
農業用噴霧器市場の主な抑制要因は、高額な初期投資。自走式噴霧器や空中噴霧器は、初期費用が高く、効率的な農機具、知識のある熟練した栽培者を必要とするため、農家はこの技術の使用に消極的。農家や生産者は、入力データを収集するためのGPS、ドローン、GIS、可変レート技術、衛星装置などに莫大な初期投資をしなければならない。農家の大部分は、高額な機器への投資が困難な限界農家や小規模地権農家で、インド、中国、ブラジルなどの発展途上国では特にこの制約が高く、発展途上国の多くは、農機具を輸入しているため、製品コストが上昇している。そこで、発展途上国では、農場管理ソリューションへの必要性から、スマート農業機器の研究開発(R&D)への投資を開始するところもあり、これはハードウェア機器やデバイスの価格を下げるのに役立つ。さらに、多くのソフトウェア設計者は、農家の相談コストを節約するために、ユーザーフレンドリーなソリューションの開発に注力している。
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