植物工場事業の拡大へ新会社設立と量産実証工場を建設 大気社2021年3月2日
(株)大気社は、空調制御技術を生かして進めてきた植物工場事業の領域拡大・拡充を目的に、プラント建設から野菜の生産・販売まで一貫したソリューションを顧客に提供できる100%出資の子会社「株式会社ベジ・ファクトリー」を設立。埼玉・杉戸町に自社量産実証工場を建設し、野菜の安定供給やロングライフ化と食品ロスの削減をめざす。
![7月竣工予定の杉戸量産実証工場](https://www.jacom.or.jp/ryutsu/images/nous21030203_1.jpg)
同社は、中期経営計画の基本方針「将来への取り組みの強化」とその方向性「事業領域の拡大」のもと、中長期的に成長が見込まれる市場である植物工場事業の拡大をめざし、植物工場の量産・自動化技術の確立を実証。顧客への提案を行う施設の設立の検討などを進めてきた。
完全人工光型植物工場「ベジファクトリー」は、空調された密閉空間で太陽光の代わりに高効率LEDを使い、土ではなく培養液による水耕栽培を行うシステムで、レタスなどの葉物野菜の栽培に適している。従来の露地栽培に比べ、年間を通して計画的・安定的に供給可能。完全無農薬で異物混入のリスクが低く安心・安全、生菌数が少なく害虫も混入しにくいことからロングライフの野菜が栽培できる。土を使わないため、野菜の洗浄工程や廃棄部分を減らすことにもつながる。
完全人工光型植物工場の栽培エリアは高さのある密閉された空間。従来の設備では空間の上部と下部に温度ムラが生じて野菜の生育に影響し、歩留まりが低くなる難しさがあった。同社の植物工場は、産業空調分野で培った空調技術を生かして空間を均一の温度に調整することで、高い歩留まりを実現する。量産実証工場は7月竣工予定。
同社はこの取り組みを通じてSDGsの目標2「飢餓をゼロに」に対しては、「安定して食料が生産・供給できる持続可能な農業の推進」を、目標12「つくる責任、つかう責任」に対しては、「野菜のロングライフ化などによる食物ロス削減」という形で貢献していく。
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