農業の労働安全推進へ 損保ジャパン、SOMPOリスクと連携 シェアグリ2021年3月9日
農業人材のシェアリングを推進するシェアグリは、損保ジャパンとSOMPOリスクマネジメントの二社と連携し、農作業事故を防止する農業における労働安全の推進に共同で取り組んでいくことに合意した。
農業は、担い手の高齢化や後継者不足による就農者数の減少など多くの問題を抱え、死亡事故発生率では林業、漁業に次いで高く、年間の死亡者数は約300人に上り、全産業の死亡者数の約3割を占める。事故内容は、傾斜地での転倒や高所での作業中における転落、農業機械使用時における不注意に起因するものなど、多岐に渡っている。
農業における人材のシェアリング事業を推進するシェアグリは、ベンチャー企業などと連携し社会課題の解決につながる事業に取り組む損保ジャパンと、農業全般に関するリスクマネジメント支援コンサルティングを手がけるSOMPOリスクと協力することで、農業における死亡・傷害事故を減らすため、共同で労働安全・農作業事故防止の推進に取り組む。
シェアグリは、人材シェアリング先の農業経営体に労働安全・労務管理に関するアンケートを実施。取組みの実態を把握し、十分ではない場合には改善を促すとともに、必要に応じて損保ジャパン、SOMPOリスクと連携する。
SOMPOリスクは、人材シェアリング先の農業経営体に対し、労働安全・農作業リスク対策支援を行い、設立間もない農業経営体に対して、農作業中の安全等に配慮した就業規則や職場環境のチェック、福利厚生策の作成支援などを行う。
また、損保ジャパンは、シェアグリが実施したアンケート結果を基に、農業経営体が抱えるリスクに対応した適切な保険手配や就業規則の整備支援、確定拠出年金制度導入等の支援、福利厚生制度としての団体保険制度などを提案する。
シェアグリの井出飛悠人社長は「農業は国家の基本であり、国家の土台となる産業。日々食べている食材は、生産者が一から手間隙をかけ栽培し、消費者の手元に届くが、栽培の過程で非常に事故が多く危険と隣り合わせな業界構造でもある。農業界で事業をしている一企業としてこの状況は変えていきたい」と話している。
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