離島の課題解決へ 奄美大島で陸上ライドシェアを実証実験 TARGET DX2021年3月10日
デジタルトランスフォーメーション事業を手がける(株)TARGET DX(鹿児島県大島郡瀬戸内町)は、奄美大島の交通手段の課題解決として、奄美空港と奄美大島中心部の名瀬と与路島、請島、加計呂麻島へのフェリーターミナルである、瀬戸内町・海の駅を結ぶルートで、陸上交通のライドシェアの実証実験を実施する。
陸上ライドシェア実証実験イメージ
同社は、農林水産省の農山漁村交付金(地域活性化対策)スマート定住強化型モデル事業の施策対象地区として全国13か所に選抜された瀬戸内町で採択団体の中核企業。今回の実証実験に備え、採択団体の瀬戸内町農泊推進協議会、与路島観光協会と、2019年度から現地のニーズ調査やコースの設定など調査業務を行っている。
同実証実験は、両団体との連携に加え、アフターコロナの奄美大島への観光誘致強化を目的に設立された、(株)NPRツーリズム奄美の協力のもとで実施。奄美空港と名瀬間と名瀬と与路島、請島、加計呂麻島の窓口である、瀬戸内町・海の駅を結ぶルートで、奄美島民の生活交通ニーズや観光客の交通ニーズを調査する。
現在、奄美大島空港―瀬戸内町間は約70キロあり、公共バスやタクシーがあるが、バスは1時間30分に1本で1日7便。タクシーは1人で乗ると高額で、例えば奄美空港からフェリー港のある古仁屋まで約2万円もかかるのが実情。陸上交通のライドシェアの取り組みにより、大島在住者(地元の人)とアフターコロナを見据えて、観光客の移動交通手段の利便性の向上を図る。
現状の課題と解決策
将来的には、陸上交通のライドシェアサービスでタクシーやレンタカーの乗り合いが増えれば、 一人あたりの負担が少なくなる。また、道路運送法など規制が緩和されれば、 ライドシェアサービスの供給量も増え、より多くの人が安価にかつ自由に移動できるようになる。
同社は、瀬戸内町農泊推進協議会、与路島観光協会との連携で、2月に海上タクシーのライドシェアの実証実験を実施。奄美大島での海上タクシー、タクシー等のライドシェアなどMaaS事業や、空飛ぶ車、ドローン輸送事業等を含む、ICTを活用したデジタルトランスフォーメーション事業を推進していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(103) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(13)-2024年7月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(19)【防除学習帖】 第258回2024年7月20日
-
土壌診断の基礎知識(29)【今さら聞けない営農情報】第259回2024年7月20日
-
コメの先物取引は間違い【原田 康・目明き千人】2024年7月20日
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日