有機米ササニシキ100%使用 季節・数量限定「一ノ蔵特別純米素濾過生原酒」発売2021年3月15日
(株)一ノ蔵(宮城県大崎市)は3月9日、原料米に有機米ササニシキを100%使った「一ノ蔵特別純米素濾過生原酒」を季節・数量限定で発売した。
![一ノ蔵特別純米素濾過生原酒](https://www.jacom.or.jp/ryutsu/images/nous21031503_1.jpg)
同商品の原料米には、永年にわたって宮城県で有機農業を実践している遠田郡涌谷町の白幡晋さんが生産したササニシキ100%を使用。「一ノ蔵特別純米素濾過生原酒」は、その米の特徴を引き出す酒造りにこだわっている。
すっきりとした甘みが特徴の「ササニシキ」だが、特に白幡さんのお米はその良さが際立つお米。その搾ったままの味わいを楽しめるよう、香味調整のための活性炭濾過をせず、除菌のみを目的とした「素濾過」を施した。熟した果実を思わせる甘くフルーティーな香味と搾ったままの味わいのこの時期だけの限定品となっている。
白幡さんの田んぼには一反(10アール)当り100キロの有機肥料(堆肥)が撒かれる。稲わら、牡蠣殻、山土などを混合し、微生物で醗酵させた良質な堆肥を惜しまず施用することで、ふかふかとした良質な土壌となり、稲に有害なガスの発生も極めて少なく、見た目にもふっくらしてサラサラとなり、踏みつけても元に戻るような土へと変わる。
良質な堆肥による土はふわふわで根が深く伸び、いつまでも有益菌が生き残り、根が守られて病害虫に強くなる。また、大雨、旱魃の影響を最小限に食い止め、腐食の作用によりpHが安定。緩衝能力が強くなり、作物の味、品質、中味が向上するのはもちろん、汚染された土壌の回復、清淨作用があるという。
白幡さんは「見えない土中の調和度によって、地表部の植物の姿・形は整ってくる」と話し、農薬・化学肥料を一切使わず、イネと環境、子どもの健康を考えた生命力ある米づくりに取り組んでいる。
同社蔵総杜氏の門脇豊彦さんは「毎年白幡さんのお米が入荷されるのを楽しみにしている。白幡さんが栽培したササニシキの品質は毎年安定し、一粒一粒の大きさと品質にバラツキが少ない点が特徴。そのため、精米・浸漬・蒸米が安定し、麹・酒母・醪の各工程でも高いレベルを保って醸すことができる」と話している。
原料米の有機米ササニシキを生産する白幡さん
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