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幻の酒米「亀の尾」の限定酒「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」発売2021年3月24日

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静岡市清水区の三和酒造(株)は、同両河内地区の活性化に取り組むNPO法人 複合力と共同で、同地区で栽培された幻の酒米「亀の尾」で醸した日本酒「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」を発売する。

臥龍梅 両河内亀の尾 2021臥龍梅 両河内亀の尾 2021

亀の尾は明治時代に山形県で育成された酒米。コシヒカリ、ササニシキなど有名品種の祖で、日本の最大品種とされるほど普及した時代もあったが、栽培の難しさから徐々に姿を消した。人気漫画「夏子の酒」で描かれた幻の酒米のモデルともいわれている。

「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」に使われる亀の尾は、標高1000メートル級の山々を流れる清流興津川の源流域「両河内」の休耕田を再生させ、複合力のメンバーが中心になり、市街地から集まった100人を超える市民らが栽培。風や台風で何度も稲が倒れたり、イノシシの被害、病害虫の被害を受けたりする中、大切に育てられた。

そんな貴重な米を使って醸造した三和酒造は、江戸時代から続く創業335年の老舗で、豊かな香りとすっきりした味わいで人気の「臥龍梅」の醸造蔵。「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」は、仕込み水には使用米の亀の尾と同じ興津川の伏流水を使った、正真正銘の清水テロワール。軽やかですっきりとした味わいに仕上がった。

一般市民も参加した「亀の尾」の田植え一般市民も参加した「亀の尾」の田植え

初めての酒米づくりに挑戦した複合力の加藤伸一郎 理事長は「オール清水で作り上げた日本酒。ぜひ清水の味を味わっていただきたい。今後は毎年継続してお酒をつくれるよう、米を作り続けていく」とコメント。また、三和酒造の鈴木克昌社長は「亀の尾はプロの農家でも栽培が難しいと聞くので、そんなお米にチャレンジすると知りはじめは驚いた。1年の収穫量では酒造りには足りず、2年分の想いを込めてつくられている。個性のある亀の尾らしく、できあがった酒は個性のある仕上がり。数が限られているが、多くの皆様に味わっていただきたい」と話している。

「臥龍梅 両河内亀の尾 2021 720ml」は、一般小売価格は2000円、ネット販売価格は2400円。いずれも税込。

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