北海道で自然の冷気を利用 熟成酒「雪中貯蔵酒」発売 高砂酒造2021年3月26日
北海道旭川市の高砂酒造(株)は、大雪山の麓にある美瑛町の丘陸地に降り積もった雪の中で、搾った新酒タンクを貯蔵した「雪中貯蔵酒」の純米酒と純米吟醸酒を数量限定で発売する。
雪中貯蔵酒は、雄大な北海道の自然の力を酒造りに生かそうと、1997年に始まった雪国ならではの貯蔵方法。蔵内にある低温貯蔵庫や氷温庫で熟成させる方法とは異なり、搾った新酒のタンクを美瑛町の丘陸地に運び、全体を雪で覆って約100日間、雪の中で熟成させる。
低温貯蔵庫(10℃前後)や氷温庫(-3℃前後)に比べ、雪に覆われていることからタンク表面に外気が直接触れない。タンク全体の温度が一定(-2℃前後)で、かつ温度変化による空気対流も抑えることができるため、熟成環境がより安定し、搾りたてのやや荒々しい酒質をまろやかに仕上げることができる。また、自然環境での貯蔵は、氷温庫のように温度管理のための電力を使わないため、エコな取り組みともいえる。
昨年12月26日に雪囲い作業が行われ、7キロタンク(高さ約3m・直径2m)2本の周りに除雪機で雪を集めてから、蔵人10人がスコップなどを使い、約5時間かけて手作業で雪囲いが行われた。雪の中で熟成が進んだお酒は3月25日に掘り出され現在、火入れ・瓶詰などなど製品化作業を実施。発売に向けて準備が進められている。
「純米酒 大雪 雪中貯蔵」(720ml、1250円)は4月23日発売の夏季限定商品。「純米吟醸酒 大雪 雪中貯蔵」(720ml、1800円)は、4月以降、順次発売予定。
タンクを開封し試飲
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