バイオテクノロジーの市場規模 2028年にCAGR15.83%で拡大見込み2021年4月16日
(株)グローバルインフォメーションは4月14日、市場調査レポート「バイオテクノロジーの世界市場:技術別(DNAシーケンシング、ナノバイオテクノロジー)、アプリケーション別(健康、バイオインフォマティクス)、地域別の市場規模、シェアおよび動向分析、セグメント別予測(2021年~2028年)」 (Grand View Research, Inc.) の販売を開始した。
調査によると、バイオテクノロジーの世界市場規模は、2020年に7528億8000万米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)15.83%で拡大すると予想している。同市場は、インドや中国などの発展途上国でバイオテクノロジー分野の成長を背景に、政府の取り組みが牽引。医薬品の規制経路の近代化、臨床試験の標準化、償還政策の改善、製品承認プロセスの迅速化などに向けられた政府の取り組みが、市場に有利な成長機会を提供している。
また、2019年の医薬品化合物のパイプラインでは、大分子(バイオテック)が8件であるのに対し、小分子が約22件の米国FDA承認を受けており、小分子が主流となっている。医薬品10個のうち約4個がバイオテック由来で、オーファンドラッグや個別化医療の需要が高まっていることに起因していると考えられる。これにより、新興の革新的なバイオテクノロジー企業の流入が促進され、市場の収益がさらに増加している。
さらに、農業用バイオ製品企業は、品種改良や遺伝子配列決定による作物の新しいスタック形質や新しい生殖細胞の開発など、既存の技術の向上に注力。企業は、持続可能なソリューションで生産性を向上させるための農業イノベーションを市場に投入することに注力している。例えば、2020年2月にBASF社は、2029年までに、新規の種子、形質、生物学的および化学的な作物保護ソリューション、新しい製剤、デジタル製品の開発のために、30以上のプロジェクトを立ち上げることを発表。農業製品の強化に不可欠なバイオテクノロジー技術の広範な利用が、市場の成長に貢献している。
さらに、新型コロナウイルスの影響は、市場の成長にプラスの影響を与えており、バイオテクノロジー企業は、新型コロナを標的とした医薬品の開発の最前線。例えば、最初の症例が発生してからわずか8か月後に、Gilead Sciences, Inc.は、新型コロナウイルスに感染した患者の治療のための抗ウイルス剤Remdesivirの承認を米国FDAから取得した。
また、新型コロナウイルスを標的とした治療分子の開発のため、診断会社、医薬品メーカー、研究所、多国籍製薬会社などのバイオテクノロジー業界の関与が拡大していることも、市場の成長に寄与。例えば、2020年3月、ファイザー社は新型コロナウイルスのワクチン候補であるBNT162の開発のためにBioNTech SE社と協力関係を結んだ。BioNTech SEは、新型コロナワクチンの迅速な開発のために、mRNA技術を用いてワクチンを開発した。
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