大山の麓、老舗日本酒蔵の新ブランド「雨降(AFURI)」発売 吉川醸造2021年4月16日
シマダグループが運営する酒蔵、吉川醸造株式会社(神奈川県伊勢原市)は4月17日、新ブランド「雨降(AFURI)」の発表を記念して、「かすみさけ」「山廃純米」など日本酒を数量限定で発売する。
雨降AFURI 桃色純米・かすみさけ 低アルコール
水の良さと豊富さで知られる神奈川県の北西部に位置する丹沢大山。周辺が晴れていても山頂には雨が降っていたことから「雨降山(あふりやま)」と呼ばれ、古来「雨乞い」信仰の中心地となっている。国内屈指のパワースポットとしても知られる大山阿夫利(あふり)神社は約2200年前に創建され、大山祇大神は酒造の神として毎年酒祭が行われるなど酒造に縁が深い。
丹沢大山(雨降山)のふもとで大正元年(1912年)創業の吉川醸造は、地下伏流水を仕込み水として使用する酒蔵の新ブランドとして「雨降」と命名。アフターコロナの世界の「渇き」を癒す慈雨のような存在のお酒に育って欲しいという願いを込めている。「雨降」の文字は、大山阿夫利神社の神主に特別に揮毫してもらった。
限定500本の「雨降AFURI 桃色純米・かすみさけ 低アルコール」は、岡山県産「雄町」を100%使用。美しい桃色で、果樹園のしぼりたて果汁を連想するジューシーで重厚感ある甘み。天然桃色酵母のはたらきでアルコール度数は低めの8度に抑えられ、女性好みの甘酸っぱくて軽快な味わいを実現した。
同じく限定500本の「雨降AFURI 純米・かすみさけ」は、雨降山にかかるかすみをイメージ。リンゴ酸高生産性酵母ならではの、さわやかでシャープな酸味と爽麗な甘味で、酒米は力強さとふくよかさを表現できる「雄町」を使用。青りんごを思わせるフレッシュでエレガントな果実の香りで、アルコール度数は13度の微発泡の日本酒になった。
また、限定1500本の「雨降AFURI 山廃仕込 純米酒」は、「雄町」の特性を活かし、精米歩合90%、麹歩合40%(通常の倍)で醸造。伝統製法の山廃酛で鍛え上げた「酵母」と「米麹」、ライチやマスカットのようなエキゾチックなアロマが香る。いずれも吉川醸造内の販売所または公式ホームページで販売。
雨降AFURI 純米・かすみさけ(左)、山廃仕込 純米酒
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