「自宅でランチ」3割以上が増加 有職者のランチ実態調査2021年4月22日
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は3月1日~9日、首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の有職者の男女に対し、平日のランチの実態についてアンケートを実施した。有効回答数は5710件。
「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」の有職者に平日のランチについて聞いたところ、食べ方で最も多かったのは「自炊、または家族等が作った食事」が33.4%。前年の22.1%から約1.5倍に増え、2位は、「小売店や飲食店で購入した食事」(中食)が19.8%。前年1位の「自分、または家族等が作った弁当」は19.1%で3位に後退したほか、4位「社食、学食」(8.0%)、5位「飲食店で外食」(7.9%)と、2位から5位まではスコアが前年より減少した。
「自炊、または家族等が作った食事」は男性より女性に高く、特に20~40代女性で顕著に高い。「自炊、または家族等が作った食事」を食べた場所は「自宅」が多く、平日のランチを家で食べる機会が増加したことで内食が増加したとみられる。
ランチで「自炊、または家族等が作った食事・弁当」が増えた人が37.0%
1年前と比べて、ランチの食べ方で増えているものを聞くと、「自炊、または家族等が作った食事・弁当」が37.0%で最多。次いで、「小売店で購入した弁当・総菜」が20.1%、「飲食店からテイクアウトしたもの」が13.3%だった。全体の3分の1以上が、内食(自炊)が増えた。
一方、外食については調査した全3項目でスコアが減少。性年代別では、20~40代女性で「自炊、または家族等が作った食事・弁当」が増加した人が特に多いが、30代女性では「飲食店からテイクアウトしたもの」「持ち帰り専門店、宅配専門店等からテイクアウトしたもの」、20・30代女性では「出前、デリバリーしたもの」の回答も多く、若年層女性で内食と中食を使い分ける傾向が見られる。
1年前と比べて減ったのは「飲食店で外食」
1年前と比べて、ランチの食べ方で減っているものでは「減った」と「やや減った」の回答者の合計で、「飲食店で外食」が43.6%で最多。前年も全項目中最多(22.1%)だったが、ほぼ倍増した。次いで、「小売店で購入したものをその場でイートイン」が22.2%で、減少したトップ2は外食が占めた。3位は「小売店で購入した弁当・総菜」(中食)が18.7%。
性年代別では、30・40代女性で「飲食店で外食」、20・30代女性で「小売店で購入したものをその場でイートイン」「小売店で購入した弁当・総菜」が他の性年代よりも大きく減少している。
ランチ予算は「出前、デリバリー」「外食」とも増加
平日のランチの形態別の予算を聞いたところ、最も高かったのは「出前、デリバリーしたもの」で平均1171円(前年1128円)。続く、「飲食店で外食」も平均1103円(前年1039円)と1000円以上でともに前年より増額した。一方、最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」は平均360円(前年345円)だった。
性年代別では、20代男女で「出前、デリバリーしたもの」が特に高く(20代女性:1294円、20代男性:1256円)、20・50・60代女性で「飲食店で外食」が高かった。「飲食店で外食」は、男性よりも女性で単価が高い傾向があり、女性は内食や中食の活用が進んでいる。外食する時には「たまのぜいたく」を楽しんでいるのかもしれない。
「テレワーク」が有職者のランチに大きな影響
働き方の変化に伴い、1年前と比べてランチの食べ方に変化があったかを聞くと、「テレワークの増加」により、「1人でランチを食べることが増えた」(32.5%)、「自宅でランチを食べることが増えた」(32.1%)など大きな影響が見られた。また、「時短や効率化」のために「ランチで外出(外食)する機会が減った」(23.5%)、「1人でランチを食べることが増えた」(20.8%)も前年より増加した。コロナ禍においても「時短や効率化」の要請は変わらない職場環境と言えそうだ。
性年代別では、20・30代女性で「1人でランチを食べることが増えた」「自宅でランチを食べることが増えた」の回答割合が他の性年代よりも高く、「テレワークの影響」が顕著な性年代といえる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日