中国の自動運転農業機械システム 2025年に11万5000台販売を予測2021年5月17日
(株)グローバルインフォメーションは5月13日、市場調査レポート「自動運転農業機械の調査レポート:2020年」 (ResearchInChina) を発売した。
同レポートによると、2020年には1万7000台の自動運転農業機械システムが販売され、前年比で188%増加。自動運転農業機械は、高精度なナビゲーションに大きく依存しており、この動作環境は比較的シンプルで、自律走行車技術ほど複雑ではない。中国では農業機械化が進んでおり、精密農業に対する国の強力な支援もあって、自動運転農業機械が徐々に農地に適用されるようになってきた。現在、農業機械の自律走行システムの多くは、主にアシスト走行とリニア自律走行に重点を置いており、農業機械の操作における運転者の操作難易度や労働強度を下げ、農業機械の稼働時間を延ばすこともできる。
2020年5月、中華人民共和国農業農村部(MARA)、中国国家発展改革委員会(NDRC)などは、「2020年デジタル農村開発の要点」の印刷・配布に関する通知を発行。人工知能技術と農業の深い融合を促進するために、スマート農業、スマート農業機械・設備などを中心としたキーテクノロジーと革新的なアプリケーションの研究を提案している。
中国の自動運転農業機械産業は急速に発展する段階へ
自動運転農業機械の開発には、複数の関係者の調整と協力が必要。中国の自動運転農業機械産業は、国家自動運転農業機械システムの補助金政策、BeiDouシステム第3フェーズ(BDS-3)の成功や、農業機械工場、科学技術企業、機関の「無人農場」推進プロジェクトなどの複数の要因により、急速な発展段階に入った。
2020年、中国の自動運転農業機械システムの販売量は爆発的に伸びた。MARAが発表したデータによると、2020年に農業機械がサポートした北斗端末は2万3000セット以上で、前年の約4倍。自動運転農業機械システムは1万7000セットで、前年比188%と急増した。農地流通量の増加、高規格農地の先行建設、都市化の進展に伴う農村人口の減少などにより、中国の自動運転農業機械システムはしばらくの間、急速な成長を続けると予測している。2025年には11万5000台の自動運転農業機械システムが販売されるとみられる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日