植物肉「ミラクルミート」のDAIZ 北米の戦略的拠点としてボストンに子会社設立2021年5月26日
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZ株式会社(熊本県熊本市)は5月1日、米ボストンに子会社DAIZ USA Inc.(DAIZ USA)を設立した。
DAIZ USAが拠点を開設するボストンCIC
DAIZ USAは、北米における戦略的拠点として米国の市場調査や顧客開拓、植物肉原料の研究開発や生産拠点開設に向けた情報収集を始める。同社は、独自技術を強みにグローバルで事業を拡大し、新しい食文化「植物肉」の普及を通じて、タンパク質危機の解消・SDGsの達成・サステナブルな社会の実現をめざす。
同社は、約2年前からジェトロ・ニューヨーク事務所と丸紅の協力を得て米国における植物肉の市場調査を実施。米国では成長著しい植物肉市場にスタートアップや大手食品メーカーの新規参入が相次いでいる。植物肉の原料の多くは、搾油後の大豆かす(脱脂大豆)やデンプン抽出後のえんどう豆などが使われており、風味や食感に対する違和感や加工工程におけるコスト増が課題となっている。
DAIZが開発・製造する植物肉原料「ミラクルミート」は、独自技術「落合式ハイプレッシャー法」により、原料段階で食肉の風味や食感を再現。また、低コストで加工できるという特徴があり、同社は北米市場でも競争優位性があると捉えている。また、DAIZ USAが設立される米国マサチューセッツ州ボストンのCIC(Cambridge Innovation Center)は、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)など世界トップレベルの大学が近接。スタートアップ・大企業・政府機関・研究機関等が集積するバイオテック・フードテックのメッカである土地で、営業拠点のみならず、研究開発の拠点としても最適と判断した。
今後は、世界最大の植物肉市場である北米で「ミラクルミート」を供給するため、2022年には米国内に植物肉「ミラクルミート」の生産拠点設立をめざすとともに、日本発でグローバル展開をめざすフードテックとして、中国・ASESAN地域への事業展開の準備も進める。
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