鶏卵の摂取で「認知機能改善効果」を解明 研究推進事業に採択 キユーピー2021年6月2日
キユーピーは、生物系特定産業技術研究支援センターが公募する「令和3年度 イノベーション創出強化研究推進事業」に応募し5月13日、「鶏卵市場拡大に向けた卵の認知機能改善研究と付加価値鶏卵の開発」のテーマで採択された。同事業は、農林水産業・食品産業の発展や新たなビジネス分野の創出につながる基礎・応用・開発の各段階における研究開発が対象。同社は、「応用研究ステージ」で、鶏卵の認知機能改善効果を明らかにし、その機能性成分を高含有する付加価値卵の開発を、五者共同でめざす。
鶏卵は、含まれる栄養素の種類も多く、体内でのタンパク質利用効率やアミノ酸スコアの高い食品。健康に与える機能性は立証できていない部分も多いが、超高齢社会の日本で社会課題の一つとなっている「認知症」において、その発症リスク低減に鶏卵の摂取が寄与することが示唆されている。
同研究では、鶏卵の摂取による「認知機能改善効果」を明らかにするとともに、改善に関わる成分を特定。その効果をヒト試験で確認することを目的としている。さらに、機能性成分を高含有する付加価値卵の開発にもつなげる。
内閣府の「平成29年版高齢社会白書」によると、2012年は認知症高齢者数が462万人と、65歳以上の高齢者の約7人に1人(有病率15.0%)だったが、2025年には約5人に1人になると推計されているが、認知症に対する効果的な治療法はない。鶏卵とその関与成分の摂取による認知症の予防を明らかにすることができれば、医療費の低減とともに、農林水産業・食品産業の発展につながることが期待される。
<研究開発の概要>
研究期間:2021(令和3)年度から2023(令和5)年度までの3年間
研究開発テーマと研究体制:「鶏卵市場拡大に向けた卵の認知機能改善研究と付加価値鶏卵の開発」
(1)ヒト試験で、鶏卵の認知機能改善効果を世界で初めて調査・確認する。
(2)鶏卵に含まれる認知機能改善効果の成分を同定し、ヒト試験で効果を確認する。
(3)認知機能に関わる機能性成分を高含有する付加価値鶏卵を開発する。
重要な記事
最新の記事
-
路線バスを使おう【消費者の目・花ちゃん】2025年1月11日
-
シンとんぼ(124) -改正食料・農業・農村基本法(10)-2025年1月11日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (41) 【防除学習帖】第280回2025年1月11日
-
農薬の正しい使い方(14)【今さら聞けない営農情報】第280回2025年1月11日
-
R・ケネディ・ジュニア氏が米国農務省長官顧問に指名された意味(2) 国際ジャーナリスト 堤未果氏2025年1月10日
-
鳥インフル 愛知県で続発22、23、24例目2025年1月10日
-
農地面積 1.1万ha減 目標面積下回る 2023年2025年1月10日
-
米価の見通し「高くなる」判断 過去最高値の「76」 米穀機構2025年1月10日
-
今年の一文字は「進」 山野JA全中会長2025年1月10日
-
(417)100年の流れ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月10日
-
JA貯金残高 108兆6262億円 11月末 農林中金2025年1月10日
-
鳥インフル 米イリノイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月10日
-
高校生が和牛飼育の取り組み競う「第8回和牛甲子園」16日から開催 JA全農2025年1月10日
-
愛知県産バラで新年を祝う「新春 バラ花束25%OFFキャンペーン」開催中 JAタウン2025年1月10日
-
「博多あまおう」5%OFF「あけおめ!あまおめ!新春セール」開催 JAタウン2025年1月10日
-
本日10日は「魚の日」福島県常磐沖産ひらめ漬け丼など特別価格で販売 JAタウン2025年1月10日
-
濃厚な甘さと豊かな香り「岐阜県産いちご『濃姫』フェア」12日から開催 JA全農2025年1月10日
-
焼き芋やスイーツを堪能「三島甘藷祭り」JA直売所などで開催 JAふじ伊豆2025年1月10日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施中 JA全農2025年1月10日
-
ホスピス在宅「ビーズの家」運営のbeadsへ出資 農林中金キャピタル2025年1月10日