2019年同月比23.7%減 出前は同49%増 外食・中食4月の市場動向2021年6月9日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区表)は6月8日、外食・中食市場動向の分析レポートを公表。4月の外食・中食市場は、2019年4月比で売上が23.7%減少した。また、コロナ禍で好調の出前は、4月の売上が2019年同月比で49%増と2桁成長が続いている。
外食・中食市場全体の4月の2019年同月比は、売上(金額市場規模)が23.7%減り、客数(食機会数)は15.0%減少した。新型コロナウイルス感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模は41.9%減。5月37.7%減、6月23.6%減、7月19.4%減、8月19.8%減、9月17.5%減、10月8.9%減、11月12.4%減、12月19.2%減となった。2021年はいずれも2019年同月比で1月26.3%減、2月24.4%減、3月は21.9%とマイナス幅は1~2月より改善したが、4月は23.7%減と再びマイナス幅が大きくなった。
外食・中食市場の2021年4月は、売上23.7%減(2019年同月比)
全業態計イートインは43.9%減で3月より5.6ポイント減
業態別・利用形態別の4月の売上2019年同月比では、外食・中食全体のイートインは43.9%減で、3月の同38.3%減から5.6ポイント減少幅が大きくなった。業態別では、FF+セルフカフェのイートインは同29%減、ファミレスのイートインは同39%減、居酒屋のイートインは同75%減。その他のフルサービスレストランのイートインは同45%減だった。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで同43%増と、14カ月連続の2桁成長となった。
出前(デリバリー)は49%増で、2桁成長が続く
外食業態計(レストラン計)の売上2019年の同月比を利用形態ごとにみると、出前(デリバリー)の大幅増が続いており、2020年4月は28%増。5月は204%増、6月は104%増、7月は75%増、8月は23%増、9月は44%増、10月は39%増、11月は68%増、12月46%増となった。また、2021年1月は81%増、2月132%増、3月は46%増で、4月は49%増(いずれも2019年同月比)と2桁成長が続いている。
同社フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は、「半年以上の時短営業が続き、5~6月も市場全体で2019年比売上15~20%減が続く」と予想。また、リモートワークが一定数定着し、この変化のニーズに対応し続けることが重要となることから、「デリバリーは、全国的に成長の機会が拡大しており、今後も大きな成長が見込まれる。また、予防接種により、USでは外食中食率がコロナ前まで回復しており、日本でも予防接種が進むことで回復が見込まれる」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
米価上昇止まらず 4月7日の週のスーパー販売価格 備蓄米放出効果いつから2025年4月21日
-
【人事異動】農水省(4月21日付)2025年4月21日
-
【人事異動】JA全農(4月18日付)2025年4月21日
-
【JA人事】JA新ひたち野(茨城県)新組合長に矢口博之氏(4月19日)2025年4月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】四つ巴のお手玉を強いられる植田日銀 トラの圧力"内憂外患"2025年4月21日
-
備蓄米放出でも価格上昇銘柄も 3月の相対取引価格2025年4月21日
-
契約通りの出荷で加算「60キロ500円」 JA香川2025年4月21日
-
組合員・利用者本位の事業運営で目標総達成へ 全国推進進発式 JA共済連2025年4月21日
-
新茶シーズンが幕開け 「伊勢茶」初取引4月25日に開催 JA全農みえ2025年4月21日
-
幕別町産長芋 十勝畜産農業協同組合2025年4月21日
-
ひたちなか産紅はるかを使った干しいも JA茨城中央会2025年4月21日
-
なじみ「よりぞう」のランドリーポーチとエコバッグ 農林中央金庫2025年4月21日
-
地震リスクを証券化したキャットボンドを発行 アジア開発銀行の債券を活用した発行は世界初 JA共済連2025年4月21日
-
【JA人事】JA新潟市(新潟県)新組合長に長谷川富明氏(4月19日)2025年4月21日
-
【JA人事】JA夕張市(北海道)新組合長に豊田英幸氏(4月18日)2025年4月21日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡2025年4月21日
-
農機・自動車大展示会盛況 JAたまな2025年4月21日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」おかやま和牛の限定焼肉メニューは「真夏星」 JAタウン2025年4月21日
-
「かわさき農業フェスタ」「川崎市畜産まつり」同時開催 JAセレサ川崎2025年4月21日
-
【今川直人・農協の核心】農福連携(2)2025年4月21日