パッションフルーツの規格外品をコスメに 農業廃棄物の買い取り支援CF募集中2021年6月10日
株式会社ボタニカルファクトリー(鹿児島県肝属郡)は、パッションフルーツの規格外品をサスティナブルコスメに変える取り組みとして、農業廃棄物の買い取りを支援するプロジェクトをクラウドファンディングのCAMPFIREで6月23日まで実施している。
同社は、鹿児島県大隅半島の南端にある南大隅町で、2013年に廃校になった小学校の跡地をリノベーションし、「地産化粧品」という呼称でハーブや果実などを活用し地域農業と連携した自然派化粧品を製造している。
南大隅町では、毎年6月から「パッションフルーツ」の収穫が始まり、年間約18トンを出荷。しかし、毎年結実するものが安定せず出荷基準もあり、手塩にかけた農産物が数トン廃棄されている。この実情をふまえ、同社は4年前から農産廃棄物や規格外品の積極的に買い取り、その果実から化粧水やエキスを抽出し、化粧品原料として活用してきた。
原料のパッションフルーツはA品、B品、C品と選別され、A品とB品は農協が引き取るが、基準に合わず返品されるB品もあり、C品以下は廃棄せざるを得ない。同プロジェクトは、これらを全て買い取り化粧品原料として再利用することで、農業廃棄物の削減と生産者のサポートとモチベーションアップへとつなげるために企画された。
南大隅町産パッションフルーツは全て農薬を使わずに栽培。プロジェクトで規格外品として買い取られたパッションフルーツの実は蒸留水として、皮はエキスとして再利用する。6月~7月上旬の短期間の収穫であるためプロジェクトの募集は2週間だけの限定企画となる。6月7日時点ですでに買取り数量は500キロに達しており、今後月末にかけて1.5トン程の規格外品が発生する見込み。
クラウドファンディングのリターン品は、全コースに「青果パッションフルーツ:5個~20個」と、「ボタニカノン パッションフルーツローション」が含まれ、金額に応じて「ボタニカノン」の商品がお得に購入できる。
規格外品の山に落胆する農家
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