保育園給食で提供する郷土料理で食育 レシピを公開 ハガクレフード2021年6月22日
ハガクレフード株式会社(東京都港区)は、国連が定める6月18日の「持続可能な食文化の日」にちなみ、日本の伝統的な食文化を守るために、同社の保育園給食で提供している郷土料理レシピを公開した。
保育園の食育メニューとして提供された「おやき」
保育園給食で日本全国の郷土料理を食育の一環として提供する同社。インスタグラムでは、実際に保育園給食で提供された長野県の郷土料理「おやき」と、中部地方の郷土料理「五平餅」や、石川県の郷土料理「めった汁」、奈良県の郷土料理「なら茶めし」を紹介している。
長野県の郷土料理「おやき」は、小麦や雑穀、そば、米などの粉を水で溶いて練った生地に、野菜などの調理した具材を包んだおまんじゅうのようなもので、縄文時代にはその原型と思われる加工食品が作られていたという。中部地方の郷土料理「五平餅」は、炊き立てのうるち米を潰して餅のような状態にしたものを平たくして串に刺し、味噌ダレをつけて焼いて食べる。米が貴重だった江戸時代に、祭りなどのハレの場で食べられていた。一方、石川県の郷土料理「めった汁」は、さつまいもや大根、人参などの根菜類を使った具だくさんの豚汁。普通の豚汁と違い、じゃがいもではなくさつまいもを使うのが特徴で、名前の由来は「やたらめったら具を入れる」など、諸説ある。また、奈良県の「なら茶めし」は、米と炒った大豆をお茶で炊いた奈良県の郷土料理。1200年以上前から東大寺の僧侶の食事として食べられており、江戸時代に庶民に広まった。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場する。
同社は郷土料理を提供する際には、郷土料理について説明したチラシも掲示し、子どもたちが楽しく学べるよう工夫している。
給食室の窓の一部に食育コーナーを設け、郷土料理を紹介
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