持続可能な社会へ 太陽電池の市場規模 2027年に3億6040万米ドル到達の見込み2021年6月22日
株式会社グローバルインフォメーションは6月18日、市場調査レポート「太陽電池市場の成長機会・成長予測 (2020-2027年):タイプ (鉛酸・リチウムイオン・フロー電池・その他)・エンドユーザー (産業・商業・住宅)・地域別」(Allied Market Research)を発売した。
太陽電池の市場規模は、2019年に1億1340万米ドル、2020年から2027年にかけて15.5%の年平均成長率(CAGR)で成長し、2027年には3億6040万米ドルに達すると予測されている。
太陽電池は一般的に、太陽光を蓄電し、必要に応じて放電するために使われる。太陽電池の素材は、リチウムイオンまたは鉛酸。太陽電池は充電可能で、余剰エネルギーを蓄えるために太陽電池システムで一般的に使われている。太陽電池の主な用途には、太陽光発電の充電ステーション、発電所の蓄電、オフグリッド用の蓄電システムなどがある。
環境にやさしく費用対効果の高いエネルギーソリューションを求める声が大きくなっていることから、産業用および商業用のエネルギー貯蔵市場の成長が期待されており、さらに、二酸化炭素排出量の削減にも大きな効果がある。世界各国の政府が持続可能なエネルギー源を推進していることから、太陽電池の需要は予測期間中に増加すると予想される。太陽電池を住宅や商業施設に導入することで、エネルギーを自立させ、所有者の自立性を高めることができる。
住宅分野では、小規模なアプリケーションで系統電力の使用量を削減し、月々の電気代をさらに削減でき、新しい消費者を惹きつけられる。さらに、再生可能エネルギー貯蔵ソリューションに対する業界関係者の関心が高まっていることから、予測期間内に新たな投資が確保されると予想される。例えば、2020年にイタリアの電池事業者の1社が、2022年から23年にかけて95MWの太陽電池を受注している。
さらに、イギリスやポルトガルなどでは、太陽電池ストレージの容量オークションを奨励。こうした動きは、市場の成長にプラスの影響を与えるとみられる。しかし、太陽電池の初期導入コストと高いメンテナンスコストが、業界関係者にとって大きな課題となっている。現段階では、太陽電池貯蔵は政府の税額控除や補助金制度に大きく依存。また、システムの水は毎日交換する必要があり、水は蒸留水でなければならない。これらの要因から、太陽電池の用途は小規模な住宅地に限られている。
一方で、ブロックチェーンやAI技術を用いたエネルギー取引が盛んになってきたことで、新たな市場機会が生まれたことにより、太陽電池や太陽光発電システムの所有者は、余剰エネルギーを輸出し、プレミアム価格で販売するという新たな機会を得ることができる。
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