デジタル農業市場 2027年までCAGR10.2%で成長の見込み2021年6月24日
REPORTOCEANは6月22日、世界のデジタル農業市場に関する新レポートを発行。世界のデジタル農業市場は、2019年には約53億米ドルとなり、2020年から2027年の予測期間には10.20%以上の成長率が見込まれる。
機械やデジタル技術に接続されたアプリケーションを含む、農業分野にITを導入するデジタル農業は、農業生産全体を向上させ、デジタル技術の導入は、農場の持続可能性と効率性にプラスの影響を与えている。デジタル農業は、農業のバリューチェーンに沿って電子データや情報をデジタル的に収集、保存、分析、共有するツールを指し、ITと農業の融合に加え、政府の取り組みやセンサーの価格低下が市場の成長を促している。
2017年の調査「Farm Profits and Adoption of Precision Agriculture」によると、米国のトウモロコシと大豆のエーカーのうち、約40%でイールドマッピング、約30%でGPS土壌マップ、50%以上でガイダンス、28~34%でVRTが使われている。さらに、農業分野におけるAIやIoTの普及は、市場の成長を促進。これらの技術は、スマートセンサーを使用して、接続された環境と遠隔監視機能を提供するため、デバイスの採用率が高くなっている。
Statista社によると、精密農業における世界の農業IoT普及率は38.93%で、2023年には39.49%になると予測。さらに、農業分野の多様なニーズに対応する製品の発売が増え、製品ポートフォリオが充実していることも市場の成長を後押ししている。
デジタル農業の世界市場は、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域など主要な地域別に分析。北米は、農業分野の近代化が進んでおり、主要な市場プレーヤーが存在していることから、市場シェアの点で世界をリードする重要な地域となっている。一方、アジア太平洋地域は、2020~2027年の予測期間中に最も高い成長率/CAGRを示すと予想されている。可処分所得の増加や人口の増加などの要因により、アジア太平洋地域のデジタル農業市場は有利な成長が見込まれる。
同レポートには主に以下の企業が含まれている。
ファーマーズエッジ
アグリウェブ
モンサント社
バイエル・クロップサイエンス社(Bayer Cropscience Limited
ディア・アンド・カンパニー
アクセンチュアPLC
シンジェンタ
AgGateway
Aglytix Inc.
CropX Inc.
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