肉代替品の市場規模 2028年までに42.8億米ドルに達する見込み2021年7月2日
Report Oceanは、最新レポート「肉代替品市場 - 製品別(Shelf-Stable, Refrigerated, Frozen)、タイプ別(Seitan-based, Tofu-based, Textured Vegetable Protein, Quorn-based, Tempeh-based)、供給源別、形態別、流通経路別、地域別、セグメント別予測 - 2028年」を発売。現在の市場を詳細に伝えるとともに、今後の市場成長について分析している。
同調査によると、肉代替品の世界市場規模は、2028年までの予測期間中に42億8000万米ドルに達すると予測。特に発展途上国では、消費者の可処分所得が増えているため、代替品の消費が大幅に増加している。また、消費者の菜食主義やベジタリアンへの移行が進んでいることも、代替品の需要を高めている。
健康志向の強い消費者のために、食事や体に優しい製品として提供される代用肉。動物愛護に対する意識の高まりや、ベジタリアン以外の食生活に関連した病気の発生の増加、食品の安全性向上の必要性、環境への配慮などが市場成長の要因となっている。
冷凍肉代替製品の需要は、予測期間中に増加すると予想。消費者の可処分所得の増加、多忙なライフスタイル、健康意識の高まりを背景に、消費者の間でコンビニエンスフードの消費が増加している。グローバルプレイヤーは、特に新興国で事業を拡大し、顧客基盤を拡大するとともに、プレミアムで低カロリーの食肉代替品に対する需要の高まりに対応している。
市場には、セイタンベース、豆腐ベース、繊維状植物性タンパク質、Quornベース、テンペベースなど、さまざまなタイプの肉代替製品がある。テキスタイル・ベジタブル・プロテインは、手頃な価格と使いやすさから、消費量が増加。これは大豆を乾燥させたもので、カツレツ、ミートローフ、牛挽き肉料理、ハンバーガーなどに使用される顆粒状や塊状のものがある。消費者の間では、健康上の利点、健康維持、減量、栄養ニーズに関する意識が高まっており、これがこの分野の成長を支えている。
この他、肉の代替品には、小麦ベース、大豆ベース、マイコプロテイン、エンドウ豆ベースなどがある。エンドウ豆ベースの肉代替品は、栄養面で優れ、味も良く、低脂肪・低炭水化物であることから、採用が増えている。
エンドウ豆由来の製品は、高タンパクで鉄分を含んでいるため、肉の代替品として使用されることが多く、製品は、野菜、エンドウ豆のタンパク質、香辛料を使って製造される。消費者のビーガン(完全菜食主義)志向の高まりが、この分野の成長を後押し。予測期間中、固体状代替品セグメントが最も高いシェアを占めると予想されている。健康的なスナックや外出先での食事の需要が増加していることが、この分野の需要を高めている。このセグメントを運営する企業は、子供や高齢者などの特定の人口層に向けた健康的なスナック製品を開発。肉の代替品を含む新しい食品を導入することで、顧客の要求に応えるために、栄養面でのメリットと美味しさを提供することに重点を置いている。
販売チャネルは、スーパーマーケット、食料品店、デパート、専門店、オンライン販売など。オンライン販売は、可処分所得の増加、消費者の多忙なライフスタイル、モバイル機器の普及率の上昇、インターネットの普及率の向上などを背景に、予測期間中に大きな成長が見込まれている。
市場のリーダーらは、販売のためのオンラインポータルを立ち上げるためのイニシアチブを徐々に取っており、電子商取引の新たなトレンドと、ECポータルで製品を簡単に入手できることが、オンラインプラットフォームを通じたこれらの製品の販売を後押ししている。
米国は、世界で最も高い肥満率を記録している国の一つ。同国の肥満率の高さは、ファーストフードの消費量が多いことに起因しているが、人々は健康的な食事の重要性に気づき、代替品に切り替える傾向が強まっている。同国では、低カロリー、植物性、オーガニックの食品へのシフトが進んでいる。市場の主要企業は米国に本社を置き、収益の大半を北米地域から得ている。
主要な市場企業は、Axiom Foods、MGP Ingredients、Cargill、Dupont、Marlow Foods Ltd.、Amys Kitchen Inc.、Quorn Foods、Crespel & Deiters、Sonic Biochem Extractions Limited、Vbites Food, Ltd.、Sotexpro S.A、Archer Daniels Midland Company、Emsland Group、Conagra Brands Inc.、Beyond Meat Inc.、Wilmar International Limitedなど。
(画像)
01:※イメージで使ってください
・・・・・・・・・・・
【】
★校正用資料参照元★
https://www.atpress.ne.jp/news/265650
★文字化けチェック
済み
重要な記事
最新の記事
-
家族経営で農地を守る 福岡県糸島稲作経営研究会を訪ねて(2)稲作と酪農 二人三脚で2025年2月4日
-
コメの安定供給は関税支払いの外米に頼るしかないのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年2月4日
-
農業の課題解決、現場起点のイノベーションで 農業技術経営会議が設立総会2025年2月4日
-
JA紀州「Aコープ紀州」とトレー・ボトルの水平リサイクル協働を強化 エフピコ2025年2月4日
-
「これからがおいしい」 サツマイモ出荷が最盛期に JA菊池2025年2月4日
-
水稲栽培経過や園芸品目を紹介 総括営農研修会を開く JA鶴岡2025年2月4日
-
物流プラットフォームを展開 ハコベル株式会社へ出資 JA三井リース2025年2月4日
-
プラスオートメーション株式会社と資本業務提携 JA三井リース2025年2月4日
-
JA会津よつば dポイント加盟店に 3日からサービス開始2025年2月4日
-
菅井友香主演 WEBドラマ『恋するキッチンカー』4日に公開 ホクレン2025年2月4日
-
終身・個人長期生命共済の予定利率改定で共済掛金を改定 こくみん共済coop〈全労済〉2025年2月4日
-
醤油醸造用大豆新品種「たつひめ」と小麦新品種「たつきらり」開発 ヒガシマル醤油×農研機構2025年2月4日
-
エコマーク認定取得 環境にやさしい素材の手袋「GP500E」新発売 ショーワグローブ2025年2月4日
-
青色コチョウラン「Blue Gene」が埼玉県知事賞を受賞 石原産業2025年2月4日
-
福島の水族館から生中継 飼育員が語る海の環境問題 パルシステム連合会2025年2月4日
-
日本産抹茶を米国へ初輸出 現地カフェへ供給 日本農業2025年2月4日
-
鳥インフル 英デボン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月4日
-
鳥インフル ハンガリーからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月4日
-
戦後80年の国際協同組合年に考える「核兵器のない世界」オンライン配信 パルシステム2025年2月4日
-
生活クラブ生協の食材宅配「オリコン顧客満足度調査」首都圏で1位獲得2025年2月4日