里山の整備や防災、雇用創出など林業の課題解決へ「フォレスター電力」提供開始2021年7月7日
株式会社CINQ(福井県坂井市)は7月1日、(一社)Next Commons Lab(東京都渋谷区)と株式会社イーネットワークシステムズ(東京都新宿区)が行う新たな電力サービス「SOCIAL ENERGY」の一環として、電気料金の一部を里山の整備や防災、雇用の創出に使用する「フォレスター電力」の提供を開始した。
「フォレスター電力」は、電力を通常より低価格で利用できる次世代エネルギー供給システム。日常使用する電気にJクレジットの環境価値を付加することで、供給された電気の使用に伴うCO2排出量を相殺し、実質的にCO2フリーの電気を使用できる。
料金は地域の電力会社の標準的なプランと比較しても安価に設定。電気料金の一部は福井の里山の整備や防災、関連雇用の創出に使われるため、小さなアクションから持続可能な地域づくりに貢献でき、自分たちの地域を自分たちで守るための仕組みといえる。また、省エネ機器や再生可能エネルギーの導入、森林経営などの取り組みによるCO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度で、環境価値の証書としては、Jクレジットの他に非化石証書、グリーン電力証書がある。
「フォレスター電力」の利用で得られた収益は、林業を取り巻く課題解決を目的とした事業である「防災事業」「雇用創出事業」「環境整備事業」に活用。防災事業では、山林の保全を通して災害のない街づくりを実現するため、林業のプロが適度な間伐を行い、山林を本来の姿に戻すことで、土砂崩れなどの災害リスクを減らす。「雇用創出事業」では、薪や間伐材を使った商品の生産・販売を通して雇用を生み出し、高齢者や障がい者などの新たな活躍の場を創出。また、定期的に里山を整備する「環境整備事業」では、獣害が減り、美しい景観となるため、過疎化に歯止めをかけ、住み続けられる環境を作る。
「フォレスター電力」は特定の企業の利益ではなく、自分たちの手で自分たちの地域を守っていく仕組みを作ることを目的に事業を展開。生活に必要なお金がどのように使われ、社会貢献に還元されていくのかを選ぶ選択肢を増やすことで、その地域の住民として社会作りに関わっていくことができるとしている。主なサービスの対象は、地球温暖化等の環境問題に関心を持つ人や、日頃から防災に興味があり実践している人や、林業、農業、漁業等一次産業に携わるひとなど。問い合わせは(電話)0776-67-2329、(メール)ene@cinq.jp.net
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