食品廃棄物管理の市場規模 2028年までに538.5億米ドルに達する見込み2021年7月8日
Report Oceanは7月8日、「世界の食品廃棄物管理市場レポート」を発売。同市場の特徴、規模と成長、セグメンテーション、地域・国別の内訳、競合状況、市場シェア、動向、戦略などを詳細に分析し、地域別に市場の成長を予測している。
同レポートによると、世界の食品廃棄物管理市場規模は2028年までに538.5億米ドルに達する見込み。加工施設、レストラン、レストランチェーン、サービスプロバイダー、卸売業者、小売業者などの食品事業者は、使用または処理されている原産地、廃棄物処理プロセス、および量をそれぞれの当局に報告する必要がある。これにより、市場の政策立案者に廃棄物の発生源を知らせ、廃棄物とその管理を最小限にするための一定の措置を可能する。
各国の政府は、特に先進国で、廃棄物管理に関する意識向上プログラムの普及に取り組んでいる。代表的なキャンペーンでは、イギリスの「Love Food Hate Waste」、国連環境計画(UNEP)の「Think Eat Save」、デンマークの「Stop Wasting Food」などがある。FAOの調査によると、世界中で果物と野菜の約45%が廃棄され、穀物の30%以上が貯蔵や輸送能力の不足のために廃棄されている。世界中の国々が影響力のある手段を講じており、市場の成長を促進すると期待されている。
2020年には、果物と野菜の市場が最大の収益シェアを占めた。果物と野菜は生鮮品であり、その寿命は短くなるため、貯蔵能力の不足、適切な取り扱い、農産物の加工ができないことも、高いシェアの原因となっている。充実したサプライチェーンネットワークによる流通網の改善は、食品管理を行うステークホルダーに利益をもたらし、この分野の市場成長にプラスの影響を与えると予想される。
廃棄物管理の調査期間中、乳業分野は大きな市場成長が見込まれている。これは、新興国では低温貯蔵施設が不足していることと、乳製品は腐敗しやすいため、わずかな温度変化でも製品の品質が損なわれる可能性があるため。穀物分野は、調査期間中、緩やかな成長が見込まれている。
廃棄物処理業界には、Veolia、Suez、Waste Management, Inc.、Republic Services, Inc.、Covanta Ltd.、Stericycle, Inc.などの企業が参入している。
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