馬耕をしていた頃の青森の暮らし再現へ「馬のたい肥化」開始 青森屋2021年7月9日
青森の文化を満喫できる宿「星野リゾート 青森屋」は10月1日、「馬糞のたい肥化」を始める。2019年10月に始動した、かつての青森の暮らしを再現する取り組み「きみがらプロジェクト」の一環で、これまで取り組んできた、馬耕の復活、飼料用トウモロコシの栽培、余ったトウモロコシの皮を工芸品に作り変える活動に加え、プロジェクトの次のステップとして新たな取り組みを始める。
馬耕の様子
「きみがらプロジェクト」は、馬の力を借りて畑を耕し、馬糞はたい肥となり、作物を育て食料を確保していたかつての青森の暮らしの再現をめざす活動で、2020年は、馬耕、トウモロコシの栽培、馬の飼料、皮を利用した工芸品づくりまでの資源循環に着手。2021年は馬糞のたい肥化を始め、馬とトウモロコシの資源を無駄なく使う活動を継続している。
青森屋は馬耕に挑戦するにあたり、北海道や長野県など全国へ足を運び、農機具の扱い方や、人間と馬を訓練する方法など、専門的な知識を学んだ。上手に耕すには、馬が決まったコースを一定の間隔で進めるように導き、人間が手先に伝わる振動と土の状態を見て鋤を調整する必要があるが、実際に訓練してみると、普段運行する馬車や宿泊客を出迎える際に馬を利用する業務とは大きく異なる技術が必要で、馬も人間も苦労したという。
青森屋では、馬車を引く馬が3頭と宿泊客を出迎えるポニー2頭のたい肥場を敷地内に9月に新設。毎日排出される馬糞を活用し、10月からたい肥化を始め、完成したたい肥は、2022年3月頃から畑で使うことをめざしている。
きみがらプロジェクト
重要な記事
最新の記事
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日
-
【人事異動】三井化学(2025年1月1日付)2024年12月20日
-
農業機器ユーザー向けアプリ「丸山コネクト」を無料提供開始 丸山製作所2024年12月20日
-
農産物保冷庫「ファームストッカ」FSJ-C・FSV-Cシリーズを新発売 井関農機2024年12月20日
-
保護者の負担軽減 冬休み昼食提供 北海道内各地に拡大 コープさっぽろ2024年12月20日