「新嘗祭」再興へ 奉納品の新米・新酒・新塩をCFで販売開始2021年7月19日
日本学ユニバーシティ(JU)は、日本の収穫祭「新嘗祭」を再興するため、奉納品の新米・新酒・新塩を、新嘗ブランドとして、それぞれの専門家とつくるプロジェクトを実施。Makuakeで販売を開始した。
「新嘗ブランド」の新月米、新月酒、新月塩(左から)
「新嘗祭」は、飛鳥時代から1500年以上続く世界最古の収穫祭で、かつては日本で最も大切な五穀豊穣を祝うお祭りだった。戦後は「勤労感謝の日」となり、大半の日本人が本来のいわれを知らなくなり、その日を祝い、天地人に感謝する伝統を失っている。新嘗祭では、新穀と新酒を神さまに奉納し、その日に天皇が初めて新米と新酒を召しあがり、今でも宮中では新嘗祭が行われている。
一方、11月の第3木曜日にその年にできたワインが解禁されるフランスの収穫祭であるボジョレー・ヌーヴォーは祝っても、日本の収穫祭はほとんど忘れられた本末転倒な状況にある。そこで日本学ユニバーシティは、11月23日に、日本人が五穀豊穣に感謝する日本の伝統を再興するためのプロジェクトをクラウドファンディングで開始。新嘗祭を祝うには、新米・新酒・新塩が必要だが、近年はこの時期に間に合うように作られる米や酒はほとんどないため、「新嘗ブランド」として、それぞれの専門家と、プロジェクトの賛同者と共に作ることにした。
「新嘗ブランド」の新米・新酒・新塩は、下弦の月の日から新月の日までに米は種を蒔き、無農薬で育て、その米で酒をつくり、塩はその期間に海水を汲んで作られる。古来、物事は新月の日に始めることが吉とされ、満月の日に完成を見ることから、新月米、新月酒、新月塩と名付けた。
和歌山のライスジャパン株式会社と共に作る新月米「新嘗」は、新月に種を蒔き、無農薬で育て、満月に収穫。品種は「ヒノヒカリ」を使い、農薬を使わずに育てる。また、新月酒「新嘗」は、新潟原産の酒米「五百万石」を使用。この米は日本神話のスサノオに因んだ、高野山のお膝元を流れる紀の川の水で育てられている。醸造は静岡の英君酒造が手がける。さらに、新月塩「新嘗」には、出雲大社のご縁塩「神迎の塩」を使用。旅館銀海が新月の日に大社湾から海水を汲み、出雲大社や荒神社に参拝し、この海水を笹の葉で撒き清める。
Makuakeのプロジェクトでは、100人限定でスタンダードセット(新米・神酒・新塩・升・書籍)を用意した。
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