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「細胞培養魚肉」で共同研究開始 マルハニチロ×インテグリカルチャー2021年8月19日

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細胞培養のスタートアップ、インテグリカルチャー(東京都文京区)は、マルハニチロと共同で細胞培養魚肉の共同研究を開始。インテグリカルチャー独自開発の食品グレード培養液と低コスト細胞培養技術を新たに魚類の細胞に拡張し、培養魚肉の商業化をめざす。

インテグリカルチャーは、独自技術の「CulNet System」をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革など様々な分野での活用をめざしている。同技術は、これまで、牛と家禽の細胞で有効性が確認されており、新たに魚類の細胞に拡張する。

「CulNet System」は、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の臓器間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置。理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養でき、培養肉をはじめ様々な用途での活用を想定している。すでにラボスケールでは、高コストの一因だった血清成分の作出を実現。血清成分の内製化を実現することで、従来の細胞培養が高コストとなる主因の牛胎児血清や成長因子を使わずに済み、細胞培養の大幅なコストダウンを実現する。

一方、良質な魚タンパクの供給するマルハニチロは、今後も水産資源を持続させ地球環境を守るため、事業活動を通じて社会課題の解決に向き合っている。今回の共同研究では、世界で高まる魚の需要に対し、環境リスクを最小限にしながら持続可能な魚タンパクの供給をめざす。

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