SDGsを理念の源流から理解『生態学大図鑑』発売 三省堂2021年8月25日
イギリスDK社発行の“THE ECOLOGY BOOK”の日本語版『生態学大図鑑』(三省堂刊、4620円・税込)が8月23日に発売。生態学のひとつひとつのテーマを理解するのに役立つ「図鑑」で、通読することで生態学のダイナミックな全体像を概観できる。
同書は、持続可能な社会を築くための科学的リテラシーを高めることに役立つ解説書。生態学は、基礎科学、応用科学の多様な分野を含み、気候変動や生物多様性への影響、資源の枯渇、新興感染症によるパンデミックなど、さまざまな環境災禍を乗り越え、持続可能な社会を築くための政策科学としての役割を担っている。近年関心が高まる、持続可能な開発目標(SDGs)の理念の源流の一つが生態学にあることはよく知られている。
しかし、生態学は動物学、植物学、数学、化学、物理学など多くの科学の分野と深く関わり、経済ともつながる広範なテーマを扱うだけではなく、哲学的・倫理的な問題をも提起する重要な研究領域で、いざ生態学の全体像を理解しようとすると、どこから学べばよいか途方に暮れることも少なくない。オールカラーで印象的なレイアウトを施した同書は、図表、挿絵、引用によって生態学の多くの情報と洞察が効果的に伝えており、読者は多様な生態学の概念と、それを生み出した先人たちの仕事をわかりやすく眺めることができる。また、特定のテーマを調べる「図鑑」としてだけではなく、通読して生態学の全体像を概観することで、SDGsの本質を理解できる。
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