小児がん啓発へ 広島城をゴールドにライトアップ 点灯式実施 村上農園2021年9月13日
村上農園が協賛する、世界小児がん啓発キャンペーン「Global Gold September Campaign」の一環で9月9日、広島城をゴールドにライトアップする点灯式が開催。広島城のライトアップは、9月15日まで行われる。
世界小児がん啓発キャンペーンでゴールドにライトアップされた広島城
これまで世界各地の大都市では、有名なタワーや建築物を小児がんのシンボルカラーであるゴールドにライトアップし、小児がんを支援する啓発活動が行われてきた。日本でも今年から、全国の小児がん専門家によるNPO法人「日本小児がん研究グループ(JCCG)」を中心に、各都市でこの取り組みを開始。広島では、街のシンボルである広島城天守閣のライトアップが決まり、点灯式が、9月9日19時から広島城南側噴水広場で開かれた。
当日は、広島大学病院小児科の岡田賢教授による開会の挨拶のあと、同イベントに協賛する村上農園の村上清貴社長が「今回のイベントが小児がんの子どもたちの現状を知っていただくきっかけとなり、また、小児がんの子どもたちとそのご家族、さらには治療に取り組む医療従事者の方々への支援の輪が広がることを願っております」と挨拶。その後、オンライン中継で結ばれた広島大学病院から、入院中の子どもたちが、「点灯!」とかけ声をあげると、それに合わせて広島城の天守閣がゴールドにライトアップされた。子どもたちからは、「すごい」、「きれいだった」と喜びの声があがった。
小児がんは、"不治の病"とされてきたが、現代では治癒率80%と"治る病気"になりつつある。一方、まだ救えない命もあり、厳しい治療の影響でなんらかの合併症を抱えている子どもも少なくない。広島大学病院小児科の岡田賢教授は「小児がんにはまだまだ多くのサポートが必要とされている。今回、村上農園の支援で、広島でも世界小児がん啓発キャンペーンである『Global Gold September Campaign』に参加することができた。このゴールドの光は、新型コロナウイルス感染症の影響で面会も制限されるなど難しい状況の中、小児がんと向き合っている子どもたちやその家族の励ましとなる。今回のキャンペーンを通じて、少しでも小児がんのことを皆さんに知っていただき、理解と支援の輪が広がっていけば」と話した。
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