米粉パンの新たな市場開拓へ「ふっくら米食ベイク」で契約締結 サタケ×日の本穀粉2021年9月24日
株式会社サタケは8月3日、同社が開発し特許出願した米粉パン製造法「ふっくら米食」の仮通常実施権と製造ノウハウの使用権などの許諾契約を日の本穀粉株式会社と締結した。日の本穀粉は、2021年度内に「ふっくら米食」のミックス米粉を米粉パン製造販売店や給食受託製造業者などに販売する予定。
「ふっくら米食」の食パン
サタケは、小麦由来のグルテンなどアレルギー特定原材料等28品目を使わない低アレルゲンの米粉および独自の米粉パン製造方法(特許出願済)を開発。2020年10月に、米粉および米粉パン製造法の総称として「ふっくら米食」を商標登録し、認知普及を図ってきた。
同11月に日の本穀粉から製パン試験の依頼を受け、サタケがサンプル食パンを作製したところ、日の本穀粉は、「これまでの米粉パンにないふっくらとしたボリュームとソフトでしっとりした食感」と評価。両社は、「ふっくら米食」の使用に向け協議を重ね8月3日に、仮通常実施権や製造ノウハウ使用権などを許諾する契約を締結。米粉パンを全国へ普及するため両社が協力することになった。
同契約により両社は、「ふっくら米食」を新たな市場を開拓するツールとして本格的に活用し、米粉の美味しさを多くの消費者に認識してもらえる機会と捉えている。米は日本人にとって歴史的、社会的観点から貴重な食糧でありながら、年々消費は減少傾向にある。一方で、米粉は米の有効活用策として伸びる余地があるとして、「ふっくら米食」がその推進役となることを期待している。
日の本穀粉は契約締結について、「日本でも食物アレルギーを持つ方徐々に増加しており、今後市場は増大してくると思われる。ミックス米粉での販売を検討しており、合意内容に従い顧客のフォローをしながらじっくりと進めたい」とコメントしている。
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