尾道市瀬戸田で農繁期の人手不足と観光の閑散期を解決「おてつたび」実施2021年10月6日
株式会社おてつたびは、「せとうちファンづくりプロジェクト」と連携し、尾道市瀬戸田地域の農繁期に人手不足に悩む柑橘農家や観光の閑散期であるゲストハウスと、地域や農業に関心のある若者をマッチングさせることで、農業と観光の地域課題を解決する「おてつたび」の取り組みを実施。10月15日から参加者を募集する。
おてつたびは、「お手伝い」と「旅」を組み合わせた造語で、地域の困りごとを手伝うことで報酬を得ながら旅行できるサービス。知らない地域で仕事をしながら旅をして、お手伝いを通じて地域のファンになって帰るようになることをめざしている。一方、「せとうちファンづくりプロジェクト」は、瀬戸内の中心に位置する竹原市、三原市、尾道市の3市とJR西日本が、地域外からのファンづくりなどを通して地域との関係性を強化し、地域の課題解決につなげることをめざしている。
尾道市瀬戸田地域は、島の約半分が傾斜地で日当たりが良く、温暖な気候で柑橘類の栽培に適しており、「せとだエコレモン」などの国産レモン生産地として知られる。柑橘農家は、11~2月の農繁期の人手不足が課題。農家の多くは、最盛期、日によって必要な人数に違いがあり、個人農家が単独で手伝いを募集するのはハードルが高い。また、瀬戸田地域のゲストハウスや土産物屋、飲食店は、観光の閑散期にあたることから、集客に苦労している。
そこで、「人手不足に悩む農家」と「地域・農業に関心のある若者」をマッチングし、参加者はゲストハウスに滞在する「おてつたび」に取り組む。今回は、JA三原 柑橘事業本部が農繁期の人手不足に悩む複数の農家を取りまとめ、2週間程度の募集期間を用意。おてつたびの期間中の滞在場所をゲストハウスに設定し、長期滞在することで、ゲストハウスや近隣の土産物屋、飲食店など地域経済の活性化に繋げる。
参加者にとっては、宿泊費を抑えて滞在でき、柑橘農家を手伝って報酬も得られるためリーズナブルに旅が可能。"お手伝い"をしながらの長期滞在を通して、より深く地域と交流し、関係を構築できる。一方、柑橘農家は、農繁期の短期的な人手不足の解消でき、ゲストハウスは、閑散期の連泊客を確保できるとともに、将来のリピート利用に繋がる顧客を獲得できる。地域にとっても、閑散期の宿泊需要創出は、交流と経済の活性化につながり、深く地域を知ってもらうことで、再訪や、地域産品を購入するファンの獲得も期待できる。
尾道市瀬戸田で実施する「瀬戸田柑橘」収穫等のお手伝いの企画は、11月27日~12月15日の実施を予定している。
尾道市瀬戸田で「瀬戸田柑橘」収穫等のお手伝い
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