「森の中の放射性セシウム 10年で明らかになったこと」講演会開催 森林総合研究所2021年10月7日
森林研究・整備機構森林総合研究所は10月16日、2021年度公開講演会「伝えたい!森の中の放射性セシウム ―10年で明らかになったこと―」をオンラインで開催。YouTube「森林総研チャンネル」で配信する。
2011年に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故により、福島の森林や林業は多大な影響を受けた。森林総合研究所は、事故直後から様々な角度で森林の放射能に関する調査・研究を続けてきたが、事故によって放出された放射性物質の中でもセシウム137の半減期はおよそ30年と長く、影響は今後も続くと考えられる。
事故発生から10年が経過した今年の公開講演会では、招待講演として星薬科大学学長で東京大学特任教授の中西友子氏が、放射性セシウムの農業への影響について講演。また、森林の放射能汚染に関する森林総合研究所の10年間の取り組みで明らかになったことを紹介し、課題解決の対策や技術について探る。
◎開催概要
開催日時:10月16日 13:15〜16:20
開催方法:オンライン開催(YouTube「森林総研チャンネル」)
<内容>
【招待講演】
「農林水産業・環境への影響」(星薬科大学学長・東京大学特任教授 中西友子氏)
【一般講演】
「森林における初期の活動と成果」(関西支所 研究専門員 金子真司氏)
「事故から10 年、森林の放射性セシウムはどうなった?」(震災復興・放射性物質研究拠点長 篠宮佳樹氏)
「ホダ木からシイタケへの放射性セシウムの移行」(きのこ・森林微生物研究領域長 平出政和氏)
「樹木のセシウム吸収ー土壌のカリウムの影響ー」(立地環境研究領域 主任研究員 長倉淳子氏)
【総合討論】
【ポスター発表(ショート解説動画)】
・原発事故後 10 年間の森林内の放射性セシウム分布 (坂下渉氏)
・スギの雄花に含まれる放射性セシウムをはかる (倉本惠生氏)
・セシウム 137 は半世紀後も森林内に滞留する (伊藤江利子氏)
・森林土壌中の放射性セシウムの動き (眞中卓也氏)
・木材中の放射性セシウム(137Cs)の分布 (大橋伸太氏)
・樹木は放射性セシウムをどこから吸収しているのか?(今村直広氏)
・モデルを使って放射性セシウムの動きを予測する (橋本昌司氏)
・水移動にともなう森林内の放射性セシウムの動き (小林政広氏)
・渓流域における放射性セシウムの推移―水生生物を中心に― (吉村真由美氏)
・森にすむ野ネズミの放射性セシウム濃度 (島田卓哉氏)
・野生きのこの放射性セシウム濃度研究について (小松雅史氏)
・出荷再開に向けてタケノコの除染はどうすればいいか (斎藤智之氏)
・原発事故が農山村の山菜・きのこ採りに与えた影響 (松浦俊也氏)
・林木育種センターにおける林木育種の取組 (林木育種センター)
・私たちのくらしと水源の森林づくり (森林整備センター)
・これからの作業道づくり―丈夫で簡易な作業道づくりの実践― (森林整備センター)
・ご存知ですか?森林保険 (森林保険センター)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日