脱炭素から「活炭素」へ 次世代コンクリート技術の共同研究を開始 鹿島×竹中×デンカ2021年10月11日
鹿島建設株と竹中工務店、デンカの3社は、カーボンネガティブコンクリートの実現に向けた技術の共同研究に合意。脱炭素から「活炭素」にステージを移し、建設分野の基盤材料として欠かせないコンクリートの新しい形として、使うほどCO2を削減できるようなコンクリート創りをめざす。
「CO2-SUICOM」の概念図
2050年に向けてカーボンニュートラルの実現をめざす動きが世界的に加速。国内でもCO2排出量の削減が急務となる中、建設分野でCO2排出量の削減は喫緊の課題となっており、なかでも建設材料として広く使われるコンクリートは、製造過程で大量のCO2を排出するため、その削減効果は大きいと考えられる。
共同研究では、CO2排出量を大幅に削減するコンクリートをベースに、CO2を吸収するコンクリートやCO2を吸収したコンクリート素材を活用することで、より高いレベルで汎用性のあるカーボンネガティブコンクリートを実現し、本格的な普及をめざす。
「ECMセメント」の材料構成
CO2排出量を大幅に削減するコンクリートとしては、竹中、鹿島などが開発したCO2排出量を6割削減できる「ECM (エネルギーCO2ミニマム)」を活用。また、CO2を吸収するコンクリートとしては、鹿島、デンカなどが開発した世界で唯一実用化されているCO2吸収型コンクリート「CO2-SUICOM」、CO2を吸収したコンクリート素材としては、竹中が開発中の「CCU材料2」の技術を活用する。なお、「CO2-SUICOM」のキーマテリアルとしては、デンカが開発した炭酸化混和材「LEAF」を活用する。
3つの技術を複合化し、発展させることで、各々の技術だけでは実現できないレベルのカーボンネガティブを実現し、革新的な技術への進化をめざす。
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