日本酒の輸出金額総額 12年連続で最高記録達成 日本酒造組合中央会2021年11月8日
日本酒造組合中央会は11月5日、2021年度(1~9月)の日本酒輸出総額が、昨年を超え、12年連続で最高記録を達成したことを発表。コロナ禍で国内出荷が低迷する中、輸出は好調で、10年前から香港の伸び率は約426%となった。
日本酒輸出総額
日本酒の輸出金額は1月~9月で過去最高の総額約275億円(昨対比113.9% )を達成。数量では、1~9月で前年比103.7%となり、海外のトレンドは、よりプレミアムな日本酒が好まれる傾向にある。
要因としては、コロナ禍を超え日本より早く営業を再開した海外のレストランで、和食の人気と共に日本酒の注文が増加したことが考えられる。東京2020の開催で、居酒屋スタイルの和食や日本酒に注目が集まっており、各国で日本酒の輸入販売に取り組むインポーターやディストリビューターが増加するという下地も整ってきた。また、海外の酒類コンクールで、日本酒部門を設けるコンテストが増えて認知度が向上するなど、日本酒のファン層も拡大。日本酒造組合中央会はフランスでソムリエ協会をサポートし、今年のソムリエコンテストの問題の中に初めて日本酒が組み込まれた。
国別では、金額第1位は中国。前年、前々年も上回る過去最高となった。さらに、金額第2位は香港でアジアが牽引している。香港は、2011年と比較すると426.4%と驚異的な伸び率で、現地での日本酒を取り扱う人や愛飲者が増えていることを裏付けた。
日本酒造組合中央会の宇都宮仁理事は「コロナは生活様式に大きな変化を与えている。そのような中でも、世界に日本酒のファンが増えていることは、大変心強い。國酒の楽しさや文化を世界中の人々に紹介することで、生活をより豊かにし、世界の食文化の多様化に貢献することも使命の一つと考えている」と話している。
日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりん等のユネスコ無形文化遺産の登録をめざす日本酒造組合中央会は、10月に英国の王立植物園「キューガーデン」で開かれた「Japan After Hours(日本の植物、芸術、文化を紹介する夕べ)」の『ジャパン ハウス ロンドン サケ バー(Japan House London Sake bar)』に日本酒を提供。連日、用意した日本酒が完売するほど盛況で、ロンドンで日本酒の人気の高さを証明した。
英国で日本酒の魅力をアピールした「Japan House London Sake bar」の会場
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