銀座屋上の農園「白鶴銀座天空農園」で酒米「白鶴錦」の稲刈り終了2021年11月19日
白鶴酒造は10月27日、東京支社屋上の農園「白鶴銀座天空農園」で自社開発酒米「白鶴錦」の稲刈りを実施。2007年から続く屋上緑化、食育への取り組みで、同社社員とともに45人の小学生も体験した。
銀座の屋上で立派に育った稲穂をはぜ掛け
白鶴銀座天空農園は、銀座から日本酒文化の情報発信するため、2007年に白鶴銀座天空農園のプロジェクトを立ち上げた。東京支社(中央区銀座)屋上で自社開発酒米「白鶴錦」を栽培しながら、屋上緑化、食育、日本酒文化の発信に取り組んでいる。当初は、大都会のビルの屋上でのお米の栽培は難しいという声があったが、プランターでの栽培が成功し、2008 年には田圃を造成した。
今年は6月15日に社員が手作業で田植えを実施。関西地方が記録的な早さで梅雨入りしたこともあり、天空農園でも梅雨入りによる日照不足を心配されたが、7月は晴れ間も多く暑い日が続き、稲は順調に生長。同時に、どんどん生えてくる雑草とも格闘の毎日だった。
その後、8月のお盆前後から気温の低い日が続き、9月前半には低温注意報が発令されるほど、天気の悪い日が続いた。天候不順により、稲の生長が緩やかになっていたため、日照時間や気温など、心配の絶えない日が続いた。出穂予想日に向け、毎日穂を探していたところ、8月31日にようやく穂と稲の花を確認した。
9月後半~10月にかけては暑さが戻り、少し生長の遅れを取り戻したが、場所によって生育にばらつきがあったが、例年より1週間ほど遅れて10月27日に無事稲刈りを迎えられた。粒も大きく、実もたくさんついて収量は籾付きで47キロ弱となった。
田植えと稲刈りを体験した地元の小学生は、田植えの時は、田んぼに入るのをためらっていたが、稲刈りも裸足でやりたいと言い出すなど泥の感覚が気に入った様子。稲刈りでは、鎌が怖く扱いが難しかったようだが、大きく育った稲を見て喜んでいた。
社員らによる稲刈りの様子
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