茨城県の休耕田で「炭素循環再生型農業」による大豆生産を開始 染野屋2021年12月7日
関東を中心に100台の車両で豆腐など大豆製品を移動販売で展開している株式会社染野屋は、茨城県取手市の休耕田で「炭素循環再生型農業」による大豆生産を開始。気候変動問題対策と農業の後継者不足問題に取り組む。
「炭素循環再生型農業」に取り組む同社 八代目の染野屋半次郎氏
同社は、取手市の農家から、「後継者不在で農地が空いているため使用して欲しい」と依頼を受け、5月に同農家の所有地1万平方メートルで大豆生産を不耕・雑草放置・農薬化学肥料不使用で始めた。
現在、問題となっている気候変動には、すでに排出された炭素を回収する上で最も有効的な、地中に炭素を閉じ込める「炭素循環再生型農業(無農薬・無化学肥料)」が必要といわれる。同社は、まず自社の使用分から不耕、雑草放置で農薬化学肥料を使わずに5月から大豆の生産を開始。9月後半までに草刈りを2回行い、11月現在、大豆(枝豆)の出来は順調だという。
休耕田で栽培し、収穫された大豆
今後は、自社使用分の年間400トンの大豆生産を5年で達成し、その後、全国の農家や新規就農希望者にノウハウを伝え、同社で全量買取するモデルを構築することを計画。地球環境を持続可能なものへ繋げながら、全国の休耕田の大豆生産への転換促進と、自社の6次産業化を促進をめざす。
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