2021年10月の市場動向 外食・中食売上は2019年比12.1%減 NPD2021年12月8日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは12月7日、外食・中食市場2021年10月の動向分析レポートを公表。売上は、2019年10月比で12.1%減少し、前月比16.7ポイント増えた。
外食・中食市場成長率
外食・中食市場全体で10月の2019年同月比は、売上(金額市場規模)が12.1%減少、客数(食機会数)が9.7%減少。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模前年同月比41.9%減だった。2020年10月には8.9%減まで回復したが、その後の感染拡大で再び悪化。2021年は1月26.3%減、2月24.4%減、3月21.9%減、4月23.7%減、5月26.3%減、6月は27.6%減、7月は19.9%とやや改善したものの、8月は感染が急拡大して27.3%減と再び悪化。9月は酒類提供自粛で客単価が下がり、28.8%減とさらに悪化した。10月は全都道府県で緊急事態宣言が解除され、12.1%減と、2020年11月と同水準まで回復した。
業態別・利用形態別の10月の売上2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは27.2%減で、前月より23.0ポイント増と大幅に回復。業態別では、FF+セルフカフェのイートインは同24%減、ファミレスのイートインは同22%減、居酒屋のイートインは同55%減、その他のフルサービスレストランのイートインは同27%減だった。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで同51%増と20か月連続のプラス成長。
外食業態計(レストラン計)の売上で2019年同月比は、出前(デリバリー)の大幅増が続いている。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増で、その後も2ケタ増が続き、特に2021年2月(132%増)、同5月(159%増)、同7月(181%増)、さらに同9月も109%と伸びが大きく、3ケタ増となった。10月は77%増で緊急事態宣言が解除された後も堅調に伸びている。
同社フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は、今後の展望について、「11月以降も、オミクロン株、ブースター接種、未接種者の感染など懸念があるものの、感染対策をこれまでと同様にすることで、ニューノーマル下、2019年比で5~10%減程度までの回復は年内に期待される。Go To Eatキャンペーン再開も回復を後押し。年末年始に向けて少しずつ人の外食・中食の利用頻度が回復していくと考えられる。コロナ禍におけるデリバリー、テイクアウト増加のトレンドは、継続が見込まれる」とコメントしている。
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