月面での食支援ソリューション開発へ 農水省公募の戦略プロジェクトに採択 キユーピー2021年12月9日
キユーピーは、同社が参画するコンソーシアム「SPACE FOODSPHERE」による宇宙食料領域の研究開発に関わる提案が、農林水産省が公募する「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」戦略プロジェクトに採択されたことを発表。同プロジェクトの小課題3つのうち、「QOLマネージメントシステムの開発」に携わる。
宇宙空間で人が長期的かつ持続的に活動するには、食料を安定的に確保し、QOL(Quality of life:生活の質)を維持・向上する必要がある。農水省が公募する同プロジェクトは、高度資源循環型で、QOL重視型の食料供給システムの研究開発と実証を目的に掲げており、(1)高度資源循環型の食料供給システムの開発、(2)QOLマネージメントシステムの開発、(3)共創型実証基盤の設計、の3つの小課題に分類される。キユーピーは、NTTデータらとともに、小課題(2)における「食の支援ソリューション開発」に携わる。
月面での生活は、食料の供給量や種類をはじめ、人手・時間・調理器具・空間・廃棄物処理など食事に関する一連のリソースが極限まで制限される。そんな極限環境における食事の役割は、単なる栄養補給ではなく、人と人とのつながり・楽しさを感じられることにある。キユーピーは、100年間にわたって培ってきた調理の簡便化技術・鮮度保持技術をはじめ、家庭の食卓から外食までさまざまな課題を解決する技術や、メニュー提案力・開発力を同プロジェクトに活用。さらに、気候変動による食資源の減少や、家庭環境の変化によるコミュニケーション不足など、地球上の食にまつわる社会課題に対し、同プロジェクトで得た知見を活用し、未来の食生活の創造をめざす。
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