都市部で「半農半X」を容易に 農業参入の規制緩和策を実施 神戸市2021年12月16日
神戸市は12月13日、神戸ネクストファーマーになるための農業研修を行う「認定研修機関」の初認定を実施。農業参入の規制を緩和する神戸ネクストファーマー制度の創設により、都市部の近くで農業ができる「半農半X」を実現しやすい環境が整った。
神戸市は2015年から「神戸里山暮らし」の実現を目指し、規制緩和策と移住促進支援をパッケージにして、地域活性化に向けた施策を総合的に進めてきた。これまで4回にわたる開発許可の規制緩和によって、100件を超える移住や起業が実現している。さらなる取り組みとして、農業にポイントを絞り、農業に新規参入しやすい制度を新たに設け、働きながら農業ができるようになった。
これまで農業に参入するには、研修機関等で1年以上、計1200時間の農業研修に専念する必要があり、農業に興味があっても仕事との両立などハードルが高く、なかなか踏み出せないという声があった。そこで神戸市は研修を計100時間、12日程度と大幅に短縮し、小規模な農地を借りられる「神戸ネクストファーマー」制度を創設。研修後に農地を取得し、2年間適正に管理すれば本格的な農業に参入できる制度で、新たな農業の担い手「半農半X」として、兼業でも参画できる程度の研修と農地規模をセットにした。
希望者は市が認定する農業学校で、農業に必要な知識や技術、農村での取り決めなどを座学と実習で習得。研修終了後は100~1000平方メートル未満の小規模な農地で農業を始められる。農業に親しむ機会を広く設けることで、農村地域への移住を促し、耕作放棄地の発生を防止するとともに将来の新規就農にもつなげていく。
このほど、神戸ネクストファーマーになるための農業研修を行う「認定研修機関」として「有限会社Lusie」「炭育ち 池上農園」「BIO CREATORS(ビオクリエイターズ)」の3機関を初認定。それぞれ特色ある研修を実施しており、研修修了生は、好きな機関を選んで受講することができる。
神戸ネクストファーマー制度の概要
重要な記事
最新の記事
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日
-
サカタのタネの春キャベツ「金系201号」発売60周年 JA全農かながわがPRイベント開催2025年1月31日
-
数量増、金額増 緑地・ゴルフ場向け農薬出荷実績 2024農薬年度2025年1月31日
-
北海道と熊本県内に無料RTKサービスの提供開始 HOSAC2025年1月31日