ゲノム編集とゲノムエンジニアリングの市場規模 2026年に117億米ドル到達予測2021年12月24日
グローバルインフォメーションは12月20日、市場調査レポート「ゲノム編集/ゲノムエンジニアリングの世界市場 (~2026年):技術 (CRISPR・TALEN・ZFN・アンチセンス)・製品&サービス・用途 (細胞株エンジニアリング・遺伝子工学・診断)・エンドユーザー (製薬・バイオテクノロジー・学術機関)・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、ゲノム編集/ゲノムエンジニアリングの市場規模は、2021年の51億米ドルから年平均成長率(CAGR)18.2%で成長し、2026年には117億米ドルに達する予測。近年、ゲノム編集能力の大幅な向上により、さまざまな種類の細胞やモデル生物において、目的の遺伝子配列を改変することが可能になった。ゲノムエンジニアリングは、以前は学術研究機関や政府の研究センターなどの大規模な研究機関で使用されていたが、現在では、特に腫瘍研究で、変革をもたらす可能性のある診断ツールとなっている。このような学術機関から臨床・診断機関への移行は、主に遺伝子編集技術の急速な向上によってもたらされている。
新型コロナウイルスがゲノム編集/遺伝子工学市場に与える影響
新型コロナウイルスの影響で、主要な製薬会社やバイオテクノロジー企業、さらにはゲノム市場のプレーヤーがワクチンの研究開発に投資するようになった。ワクチンや潜在的な抗ウイルス剤に対する需要の高まりにより、ゲノム編集/ゲノムエンジニアリング技術の研究が躍進している。
従来の診断法や治療法と比較して、CRISPR-Cas12/13ベースのSHERLOCK、DETECTR、CARVER、PAC-MANなどの遺伝子編集アプローチ、ASO、アンチセンスペプチド核酸、リボザイム、アプタマー、RNAiサイレンシング療法などの分子生物学的ツールは、新型コロナウイルスの発生に不可欠であることが証明された。短時間で容易な診断から、より的を絞ったウイルスの検出および殺傷まで、これらのツールは新世代の診断および治療法として機能している。
牽引要因:政府資金の増加とゲノミクスプロジェクト数の増加
近年、各国政府はゲノミクス分野に多額の投資を行っており、ゲノム編集の新技術開発に大きな役割を果たしている。さらに、政府の資金援助を受けられることで、学術機関や政府機関がゲノム編集/エンジニアリングに関連する詳細な研究を行うことができるようになった。例えば、2020年3月、イノベーション・科学・産業省(Science)は、ゲノム・カナダを通じて、健康、農業、環境分野の11のゲノム研究プロジェクトに1500万米ドルを支援することを発表。これらの研究プロジェクトは、州政府、企業、研究パートナーによって追加的に支援され、2970万米ドルが投資される。政府による多額の投資により、ゲノミクス研究プロジェクトの数は大幅に増加しており、ゲノム編集市場の成長を支えている。
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