生姜市場 2021年から2026年にかけて緩やかな成長見込み2021年12月27日
グローバルインフォメーションは12月20日、市場調査レポート「生姜の世界市場(2021年~2026年):動向、シェア、成長、機会、予測」(IMARC Services Private Limited)の販売を開始した。
世界の生姜市場は、2015年から2020年にかけて約6%の年平均成長率(CAGR)で成長。今後、2021年から2026年にかけて市場は緩やかな成長を示すと予想される。
生姜は、生姜科に属する熱帯植物の地下の根茎。辛くて甘いスパイシーな香りと、しっかりとした筋のある食感が特徴で、さまざまな果物や野菜の料理に独特の風味を加える。その含油樹脂には様々な生理活性成分が含まれており、これを利用して様々な薬理学的、生理学的効果を得ることができる。生の生姜だけでなく、乾燥、保存、オイル、ピクルス、砂糖漬けなどの加工品としても利用されている。
生姜は様々な産業で幅広く利用されており、市場の成長を支える重要な要因の一つとなっている。例えば、生姜はコショウのような風味と強い香りを持つため、食品・飲料業界では、クッキーやケーキ、カレーミックスなどの風味付けのためのスパイスとして、非常に人気の高い食用調味料。また、シロップ漬けにしてグラニュー糖でコーティングしたキャンディーにも利用される。
生姜には抗炎症作用があるため、変形性関節症の痛みや腫れを和らげる効果があるほか、乗り物酔いや妊娠、がんの化学療法による下痢、吐き気、嘔吐、胃の不調などの消化促進にも用いられ、医薬品業界における生姜の売上にプラスの影響を与えている。さらに、生姜は、悪玉コレステロール値を下げ、脂質代謝を改善し、血液をサラサラにすることから、心血管疾患や糖尿病のリスクを低減するための薬としても注目。また、化粧品やパーソナルケア業界では、エッセンシャルオイルの製造に使用され、その用途はさらに拡大している。
世界の生姜市場における主要な企業は、アーチャー・ダニエル・ミッドランド社、ブデリム・グループ・リミテッド、フロラコピア社、広西永江食品工業社、インド・オーガニック・ファーマーズ・プロデューサー・カンパニー・リミテッド(IOFPCL)、モントレー・ベイ・スパイス社、SAローサー・スパイス(P)社、シノネイチャー・インターナショナル社、サンインペックス・インターナショナル・フーズ社、ザ・ジンジャー・ピープル社などが挙げられる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日