大槌ジビエソーシャルプロジェクト「第5回ジャパンSDGsアワード特別賞」受賞2022年1月5日
市民・行政・民間企業が協働で取り組む地方創生ジビエ事業「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」は、「第5回ジャパンSDGsアワード」で特別賞を受賞。2021年12月24日に首相官邸で行われた授賞式で、SDGs推進本部長の岸田文雄総理大臣から表彰された。
ジャパンSDGsアワード授賞式
大槌ジビエソーシャルプロジェクトは、市民・企業・行政が協働で取り組む地方創生事業。岩手県で初となるジビエ事業をソーシャルビジネスとして展開することで、自然との共生と課題解決を図っている。
同プロジェクトは、害獣とされてきた山林資源であるニホンジカをまちの特産品として価値のある物に変え、関係人口・交流人口の拡大へ繋げ、まちの財産とするスローガンのもと、「大槌ジビエサイクル」を構築。2021年2月に行われた復興庁主催の「新しい東北」復興ビジネスコンテストで、優秀賞を受賞した。
「大槌ジビエサイクル」は、鳥獣被害を地域の財産へと変えていくための挑戦。現地へ足を運べるジビエツアーや女性も増えてきているハンターの育成など、個々人だけでは実現できない課題解決を協働により好循環を生み出すことを目指している。
岩手県大槌町は、三陸海岸の栄養豊富な海水による養殖業が盛んな土地だが、一方で山は害獣被害が多発。ハンターたちが立ち上がり「命に感謝」しながらいただくことを大事にし、その恵みを多くの人々に知ってもらうため会社を設立した。
広葉樹の森で育った3歳以下の雄と4歳以下の雌のシカのみを選別し狩猟。素早い処理によって「旨み」「柔らかさ」「臭みのなさ」を実現した質の高い鹿肉を美味しいジビエとして、全国の専門店と一般家庭に届けている。
「ジャパンSDGsアワード」は、SDGs達成に資する優れた取り組みを行っている企業・団体等を、SDGs推進本部として表彰するもので、2017年に第1回が開かれ、今回が第5回となる。
大槌ジビエサイクル図
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