キヌア種子市場 2021年から2026年にかけて力強く成長2022年1月11日
グローバルインフォメーションは1月5日、市場調査レポート「キヌア種子の世界市場:業界動向、シェア、規模、成長、機会、予測(2021年~2026年)」(IMARC Services Private Limited)の販売を開始した。
キヌア種子の世界市場は、2015年から2020年にかけて約12%の年平均成長率(CAGR)で成長。同レポートは、今後、2021年から2026年の間に市場は力強い成長を示すと予想している。
キヌア種子は、ガガイモ科の植物に由来する、天然のグルテンを含まない食物で、食物繊維、亜鉛、鉄、銅、葉酸、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、カリウム、抗酸化物質、ビタミンB1、B6、Eなどが豊富に含まれている。また、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質が豊富に含まれているため、米の代替品として広く利用されている。さらに、キヌアは、肥満、循環器系疾患、高血圧、2型糖尿病、さまざまな種類の癌のリスクを軽減。グリセミック指数(GI)が低いため、血糖値をコントロールするのにも役立つ。
キヌア種子は汎用性が高く、調理も簡単で、わずかにナッツのような風味がある。また、免疫力の向上、腸内細菌の活性化、高血圧の抑制など、健康効果に対する評価が高まっており、消費量が増加。キヌア種子は、野菜や果物と一緒に食べたり、小麦粉として焼き菓子の材料にしたり、サラダやお粥、スープ、シチュー、シェイクなどに入れたりと、幅広く利用されており、菜食主義者の出現や、グルテン不耐性を持つ人の増加が、市場の成長を促している。
また、キヌア種子から除去されたサポニンは、ビール、石鹸、洗剤、消火器、化粧品、医薬品などの製造に利用されている。さらに、技術の進歩と研究開発(R&D)活動への投資の増加により、主要企業は温暖な気候でも栽培可能なキヌア種子の品種を開発。これにより、作物の生産性が向上し、将来的に市場を牽引することが予想される。
世界のキヌア種子市場における主な企業は、Alter Eco、Andean Naturals Inc. (Ardent Mills)、Arrowhead Mills Inc. (Hain Celestial Group and Hometown Food Company), Comrural XXI S.R.L., Highland Farm , Irupana Andean Organic Food S.A., Quinoa Corporation, Quinoa Foods Company SRL, Quinoabol SRL, The British Quinoa Company Ltd.などが挙げられる。
重要な記事
最新の記事
-
多収米の契約栽培で供給増へ 主食用米全体の安定供給にも寄与 JA全農2025年3月6日
-
貯金保険機構の保険料引き下げへ 有識者検討会に案を提示2025年3月6日
-
春の大玉スイカ出荷本格化 JA鹿本2025年3月6日
-
日本海側中心の大雪被害に早期の支払い JA共済連2025年3月6日
-
ニデック京都タワーに「北山杉」の木製品を寄贈 京都府森林組合連合会と農林中金大阪支店2025年3月6日
-
【人事異動】JA共済連(4月1日付)2025年3月6日
-
次世代の環境配慮型施設園芸の確立へ Carbon Xtract、九州電力、双日九州と実証事業開始 農研機構2025年3月6日
-
バイオスティミュラント新製品「ヒートインパクト」発売決定 ファイトクローム2025年3月6日
-
鳥インフル 米ワイオミング州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月6日
-
食用油の紙パックのリサイクルシステム構築 資源ごみとして静岡県裾野市で行政回収開始2025年3月6日
-
食品産業の複合展「FOOD展2025」10月開催 出展申込受付中2025年3月6日
-
果樹の新しい有機リン系殺虫剤「ダイアジノンMC」普及性試験を開始 日本化薬2025年3月6日
-
「オーガニック天平マルシェ」奈良・天平広場で開催 コープ自然派奈良2025年3月6日
-
野菜の機能性・健康効果に特化『野菜健康指導士』資格事業開始2025年3月6日
-
農林水産業専門の人材サービス「農業ジョブ」新機能リリース シンクロ・フード2025年3月6日
-
農薬がどの程度残りうるか 地理的・気候的条件から予測 岐阜大学2025年3月6日
-
農業に特化した就転職オンラインイベント「就農会議」参加者募集 あぐりーん2025年3月6日
-
乳酸菌発酵の力で肉を変える「乳酸菌発酵液」食肉事業者へ販売開始 明治2025年3月6日
-
日本生協連「くらしと生協」春アイテム「sweetweb.jp」で華やかに登場2025年3月6日
-
体験型野菜のテーマパーク「カゴメ野菜生活ファーム富士見」7日から営業2025年3月6日