「最高を超える山田錦プロジェクト」岡山県の高田農産が賞金3000万円を獲得2022年1月18日
日本酒ブランド「獺祭」の酒蔵旭酒造は、2019年から実施している原料米「山田錦」の品質コンテスト「最高を超える山田錦プロジェクト2021」の発表会を開催。グランプリは、岡山県岡山市の生産農家・高田農産で、賞金3000万円を獲得した。
「最高を超える山田錦プロジェクト2021」の発表会で。旭酒造桜井一宏社長、
桜井博志会長、グランプリの高田さん、準グランプリの菅野さん、弘兼憲史さん(左から)
「最高を超える山田錦プロジェクト」では、旭酒造と契約する全国の山田錦農家が、今までの山田錦を超えるものに挑戦するコンテストを開催。グランプリ米には、60俵3000万円という市場価格の約25倍の賞金が贈られる。3回目となる今回、は、全国11以上の県から50件以上の旭酒造と契約している個人・企業がエントリーした。
今回のポイントとして、評価基準に「獺祭のお酒造りに適した米であるか」という目線が加わった。その理由として、2020年度のグランプリ米は、山田錦としては高品質で、酒造りに重要視される山田錦の中心にある大きな心白が特徴的だったが、実際に酒造りをすると、「獺祭」のように20%以下まで精米する超高精白には向いていないことが判明したため。そこで、今年の審査からは、「超高精米という、従来の日本酒を超えた品質を作る際に必要な要素に耐えうるもの」という評価基準になった。
発表会では、今回グランプリを受賞した高田農産の高田正人さんに、漫画家の弘兼憲史さんから賞金3000万円を表すパネルが渡された。高田さんは、「受賞できると思っていなかったので驚いたが嬉しい。収穫の頃が暑く気を揉んだがこれからもますます励みたい。賞金は農業機械の購入に充てたい」と喜びを語った。
一方、山田錦の産地として全国的に有名な兵庫県加東市でも評判の高い生産地「特A地区」ではないエリアで山田錦を栽培しているフジタ精米人が準グランプリを受賞。賞金1000万円を獲得した菅野泰彰さんは「特A地区ではないが受賞できたことが誇り。コロナの影響などで落ち込み、あきらめモードが漂っている回りの生産者への励みにもなると思う」と話した。
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