サステナブルな「細胞農業技術」構築へ 7.8億円を資金調達 インテグリカルチャー2022年1月20日
独自開発の低コスト細胞培養技術 「CulNet System」(カルネット システム)の生産プラットフォーム化を目指すインテグリカルチャーは、シリーズA’ラウンドに、リアルテックファンドやFuture Food Fund1号投資事業有限責任組合をはじめとする複数のベンチャーキャピタル、および事業会社の計12社を引受先とした第三者割当増資により総額7.8億円の資金調達を実施した。
同社は今回の資金調達により、累計資金調達額は約19億円となり、調達した資金は、個人から事業者まで幅広い顧客層が活用できる細胞農業生産プラットフォームの構築に活用。2022年度は、世界初の培養フォアグラ量産化上市のための研究開発と事業展開に注力する。
細胞農業プラットフォーム構築に向けた研究開発では、主に培養プロトコル開発の動物種を広げ、食品会社や細胞農業スタートアップを中心に、受託研究や共同研究パートナー様を拡大。2021年に細胞農業オープンイノベーションプラットフォーム 「CulNetコンソーシアム」を12事業体で設立し、その後も加盟企業が増えている。
2021年4月にリリースした、細胞培養上清液を用いた化粧品原料「CELLAMENT」は原料販売・OEM事業をスタート。今後は原料およびOEM製品として事業拡大を計画しており、1月に開かれる日本最大の化粧品開発展 COSME Week Tokyoにも出展する。
食品事業では、2022年に培養フォアグラの世界初の上市を予定。月産8kg/機の安定生産を実現した上で、数年おきにスケールアップを達成、生産規模の拡大および低コスト化を目指し研究開発を進める。
◎シリーズA'主要株主
・リアルテックファンド
・Future Food Fund1号投資事業有限責任組合(新規)
・Beyond Next Ventures
・食の未来ファンド(kemuri ventures社)(新規)
・りそなキャピタル6号投資事業組合(新規)
・株式会社Plan・Do・See(新規)
・山口キャピタル株式会社(新規)
・SuMi TRUST イノベーションファンド(新規)
・いよぎんキャピタル(新規)
・AgFunder
・VU Venture Partners
ほか1社
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