長野県「松代一本ねぎ」生産者が「クラウド継業プラットフォーム」で後継者を募集 リレイ2022年1月24日
長野県長野市での「松代一本ねぎ」を育てている生産者団体「松代一本ねぎの会」は、後継者として栽培を担ってくれる人を「クラウド継業プラットフォーム relay(リレイ)」で募集している。
松代地区で明治時代から栽培されている「松代一本ねぎ」は、信州の伝統野菜にも選ばれているお墨付き。生産者団体「松代一本ねぎの会」会長の北村和昭さんは、飲食業界から農業に参入して今年で11年目となり、歴史も味も一級品の松代一本ねぎに惚れ込んで挑戦を続けてきた。
生まれ育ちも松代の北村さんは高校卒業後、さまざまな仕事を経験して料理学校に通ったあと、飲食店を開業。その後、弁当店を設立してチェーン展開すると、年商数十億円を生み出す企業へと育て上げた。役員として現場からは退いた後は、農業分野に参入して現在に至る。
「明治の頃に栽培が始まった松代一本ねぎですが、今でもうちでは屋外の畑で育てています。根本から枝分かれしないので、1つの種から1本しか出来ないのが一本ねぎの特徴。手間暇は掛かりますが、太くて食べごたえがあり、甘みと豊かな味わいが楽しめる」と北村さん。松代一本ねぎの販路は幅広く、長野県の大手スーパーマーケットや卸売市場などに卸しており、自ら販路拡大を推し進めた。
本格的に栽培し始めた頃は収穫量が少なかったが、北村さんは仲卸の老舗である青果市場にアタックして受注に成功し、関東圏でも販路を拡大。地元JAと連携してネット販売を始め、多種多様な販路があるという。
北村さんは「松代一本ねぎへの関わり方は、人に合わせて様々な形がある」と話し、自身が代表を務める農業生産法人「株式会社フレッシュ信州」でまずは経験を積むことや、新規就農して一人で始めることもできるという。また、「車で30分ほどの長野市街地で平日は別の仕事をしながら、土日だけ農業に関わりたい人も大歓迎」と話している。問い合わせは、ライトライト(電話)0985-77-8046、(メール)info@relay.townへ。
生産者団体「松代一本ねぎの会」会長の北村和昭さん
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