農作物の収穫後処理の市場規模 2027年に23億2570万米ドル到達予測2022年1月25日
グローバルインフォメーションは1月20日、市場調査レポート「果物・野菜の収穫後処理剤の世界市場 (~2027年):タイプ (コーティング剤・洗浄剤・防カビ剤・エチレンブロッカー・消毒剤・発芽抑制剤)・作物 (果物・野菜)・原料・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、農作物の収穫後処理の市場規模は、2021年の15億660万米ドルから年平均成長率(CAGR)7.5%で成長し、2027年には23億2570万米ドルに達すると予測。果物や野菜などの生鮮品の取引が増加し、保管や輸送中の保存期間を延ばすための収穫後処理の用途が広がっていることに起因する。
新型コロナウイルスの農作物の収穫後処理市場への影響
農作物の収穫後処理市場には、JBT Corporation(米国)、Agrofresh(米国)、Pace International(米国)、Syngenta(スイス)、Decco(米国)などの主要なTierIおよびTierIIサプライヤーが含まれている。これらのグループは、アジア太平洋、欧州、北米、南米、その他の国に製造施設と供給を広げている。新型コロナウイルスは彼らのビジネスにも影響を与えたが、農作物の収穫後処理ソリューションのグローバルオペレーションやサプライチェーンには大きな影響はなく、製造工場は現在も稼働している。
過去10年間、生鮮果物や野菜の輸出は、世界との貿易の中で速いペースで成長。エキゾチックフルーツと野菜の在庫を長期間新鮮に保つために、収穫後処理製品の使用が広まっている。エキゾチックフルーツと野菜の需要は、家庭内での消費にとどまらず、国際的な料理の人気の高まりとともに、ホスピタリティ分野でも広がっている。また、フレーバーの面では、エキゾチックフルーツをベースにしたフレーバーが先進地域で人気を集めており、フレーバー素材メーカーは、グレープ+アサイー風味のフローズンポップス(Ruby Rockets)、ドラゴンフルーツ入りトニック(ViDA Juice)、ブラックベリー・ハイビスカス・グミ・パンダ(Bissinger)などの製品を提供するために投資を行っている。
農作物の収穫後処理には、収穫、処理、加工など作業の機械化から、気象条件への適応、生産方法、経営判断、輸送施設、格付けの問題、インフラ、消費者の嗜好・態度、金融市場の利用可能性などが含まれる。収穫後処理の各段階では、不適切な取り扱いにより損失が発生。例えば、サプライチェーンが完全に機械化されていない低開発国や発展途上国では、貯蔵、加工、販売のインフラが整っていないため、廃棄物が多く、果物や野菜の国内流通や輸出に支障をきたし、乾燥、貯蔵、薬剤散布などの段階で損失が発生する。
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