食肉用結着剤と代替肉用材料の市場規模 2026年に42億米ドル到達予測2022年1月28日
グローバルインフォメーションは1月26日、市場調査レポート「食肉・代替肉用つなぎ材および足場材の世界市場 (~2026年):タイプ (つなぎ材・足場材)・用途 (食肉製品・代替肉・培養肉)・食肉タイプ・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、食肉用結着剤(ミートバインダー)の市場規模は、2021年の37億米ドルから年平均成長率(CAGR)2.6%で成長し、2026年には42億米ドルに達すると予測。牛肉、豚肉、鶏肉などの食肉製品の需要が増加していることが、食肉用結着剤市場の主要な牽引要因となっている。
一方、培養肉の世界市場は、2025年には2億1400万米ドルに達すると推定。2021年~2026年の間のCAGRは15.7%を記録し、2032年には5億9300万米ドルに到ると予測。肉の代替品や環境に優しい食物への需要の高まりが、培養肉市場の主要な牽引要因となっている。この培養肉の需要増加は、土台となる材料の市場成長を牽引すると予想される。
牽引要因:代替タンパク質に対する需要の高まり
食糧農業機関(FAO)が発表したデータによると、世界の食肉生産量は、2025年までに基準期間である2013年から2015年の間に比べて16%増加すると予測。肉の消費量が増加し、栄養価の高い肉の需要が高まっていることが、培養肉の市場成長を支えていると考えられる。
発展途上国における世界人口の増加と食肉消費量の増加が、培養肉市場の成長を牽引すると予測。発展途上国では急速な都市化が進んでおり、動物性タンパク質の消費が活発化している。農村部に比べて都市部では、肉、牛肉、鶏肉の消費量が多くなっている。家禽類は、培養肉市場の主要カテゴリーの一つであり、赤身の肉よりも手頃な動物性タンパク質の需要が増加していることから成長が見込まれている。
アジア太平洋地域やアフリカなどの発展途上地域では、穀物中心の食生活からタンパク質中心の食生活への移行が進んでおり、今後10年間で大きな成長が見込まれている。このようなタンパク質消費の増加傾向は、食肉加工業者や食品会社にとって、培養肉などの代替食肉タンパク質に投資する機会をもたらす。近年の食品技術の進歩により、植物性タンパク質、培養肉、食用昆虫などの新しい代替タンパク質製品の開発が進んでおり、肉や魚などの一般的なタンパク源と比較して、多量のタンパク質を提供しながら、天然資源の使用量は少なくて済むことから、高い成長の可能性を秘めている。
動物性タンパク質の分野では、数多くの企業が登場しており、昆虫タンパク質では、2015年に設立されたnextProtein社(フランス)が、Protixというブランドで、ペットフード用途に昆虫由来の飼料用タンパク質を提供。培養肉では、一握りのスタートアップ企業が研究開発段階にあり、2021年までに製品を商業化をめざしている。Impossible Food社(米国)の肉なしハンバーガーやNew Wave Foods社(米国)のエンドウ豆ベースのエビなど食品は、すでに市場における競争力を獲得している。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日