植物由来原料のカップヌードルなど開発へ DAIZと日清食品が資本提携2022年2月2日
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するスタートアップのDAIZは、日清食品グループと"新たな食の創造"と"環境問題の解決"を目指し、共同開発などを目的とした資本提携を行った。
提携では、日清食品グループが開発を進める植物由来の原材料だけを使用した即席麺や最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」に、DAIZが植物肉の独自技術を提供する。
日清食品グループは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指し、調達原料が排出する温室効果ガス削減を重要施策に位置づけ、温室効果ガス排出の少ないグリーンな食材を活用した製品開発を活動テーマの一つとして取り組んでいる。また、2021年12月に開かれた「東京栄養サミット2021」では、日清食品が即席麺製品の具材として使っている「植物性たんぱく質」について、国内における使用量を2030年までに年間1100トンへ引き上げることをコミットメントとして発表した。
一方、熊本発のフードテックベンチャーであるDAIZは、「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術として環境負荷の小さい次世代植物肉「ミラクルミート」を生み出した。DAIZの「ミラクルミート」はこれまでに、大手ハンバーガーチェーンや、大手スーパー各社、飲食店など50社以上が採用。大手企業と連携して日本の食品技術を結集させた「オールジャパン構想」で、さらに研究開発を重ねることで「ミラクルミート」の価値向上を図っている。
両社は、"新たな食の創造"と"環境問題の解決"を共通の目的として連携していく。日清食品ホールディングスの安藤宏基社長は「日清食品グループが開発を進める植物由来の原材料だけを使用した『カップヌードル』や、食べる楽しみを損なうことなく、カロリーをコントロールし、栄養バランスにも優れた『おいしい完全栄養食』などにDAIZの植物性たんぱく質素材を積極的に活用していく」としている。
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