フードロス削減へ 川崎市のいちご農園が直営パティスリー開店 SlowFarm2022年2月15日
神奈川県川崎市にあるイチゴ農園のSlowFarmは2月17日、農園内に直営のパティスリー「SlowSweets」をオープン。プロのパティシエが、採れたての完熟イチゴを贅沢に使って生菓子や焼菓子を作る。原料のイチゴは、100%自社農園で生産されたものを使い、廃棄されていたイチゴなどを有効活用する。
SlowFarmは、2020年に川崎市麻生区にオープンしたイチゴ農園。遊休田となっていた場所を有効活用して温室ハウスを建設し、現在約2900平方メートルのハウスでイチゴを栽培している。採れたての完熟イチゴにこだわり、現地で販売とイチゴ狩りを行なっている。
SlowFarm農園内にオープンする直営パティスリー「SlowSweets」は、プロのパティシエが収穫したての完熟イチゴを使って作るこだわりのスイーツを提供。12~5月のイチゴの旬の時期は、イチゴを主体としたメニューで、イチゴが収穫出来ない時期は地場産の果樹や食材を使って、味・香り・栄養価の高い新鮮な商品を作る。
同農園は、持続性のある農業を目指しており、その一環で生産者の立場からフードロス削減に取り組む。イチゴは傷みが早く、傷がついた後の再利用が難しい食材だが、主に焼き菓子の原料として使用。厨房が農場内にあることで、廃棄されるイチゴを無駄なく再利用することが可能となる。
SlowSweetsで提供する「3日かけて作ったフィナンシェ」は、ロスになるイチゴをスライスし、48時間かけて低温でじっくり乾燥させることで、旨味や栄養分を凝縮し、そのドライイチゴをパウダー状にして、生地に練りこんで焼き上げる。また、「完熟いちごのショートケーキ」は、栽培も経験してきたシェフがSlowFarmのイチゴにあう生クリームやスポンジを一から開発。食材の味、生クリーム、スポンジが調和するように試行錯誤を重ね、何度も食べたくなるこだわりのショートケーキが完成した。
完熟いちごのショートケーキ
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