フードツーリズム市場 2027年に3000億米ドル規模到達見込み2022年2月21日
グローバルインフォメーションは2月15日、市場調査レポート「フードツーリズム市場:世界の産業分析、動向、市場規模、2027年までの予測」(Infinium Global Research (IGR))の販売を開始した。
フードツーリズム市場は、2020年には1000億米ドルを超える規模となった。同レポートによると、2021年から2027年の予測期間において、市場は14%の年平均成長率(CAGR)で成長し、2027年には3000億米ドル規模に達すると見込まれている。
フードツーリズムは、観光の目的地として食に焦点を合わせるもの。食は、観光客へのホスピタリティサービスの一環として常に存在したが、観光産業では重視されていなかった。現在では、料理コース、料理教室、レストラン、農場での週末の過ごし方、料理本、フードガイド、新しいレシピや料理、さらには食材など、さまざまな形式や商品が含まれている。
多くのフードツーリズムは、商業的な事業として新しい食品を食べたり味わったりすることに焦点を当てる。食に対する好奇心を、特定の料理の文化、生産や調理に携わる人々、それらの食品へのアクセスを可能にするフードシステムや、持続可能性に対する観光客の潜在的な貢献など、食を通じて学ぶ教育的な取り組みでもある。
市場の動向
フードツーリズム市場の成長は、日常の多忙なスケジュールから逃れ、貴重な体験をするために、ユニークでエキゾチックな旅行先を選ぶ人々が増えていることに起因。人々が旅行先を選ぶ際に考慮するのは、プライベートで静かで落ち着いたエキゾチックな場所であり、食文化が盛んな場所であること。また、様々な種類の食べ物や飲み物があり、ユニークな味がする地域は、旅行者の間で最も人気がある。さらに、その土地の文化を学び、理解したいという人々の関心が高まっていることから、文化的・伝統的に魅力的な旅行先が、裕福な旅行者の間で人気を集めている。加えて、様々な形のソーシャルメディアに人々が触れる機会が増えたことで、観光産業を形成する様々なトレンドについての知識が高まっている。
政情不安やテロリズムは、外国人旅行者数や目的地の選択に影響を与えており、フードツーリズム市場の主要な制約要因となっている。一方、手頃な価格で宿泊施設を見つけやすくなったことで、低予算の旅行者がより頻繁に旅行するようになり、フードツーリズム市場の成長につながると予想される。
地域別の市場予測
地域別では、アジア太平洋地域が世界のフードツーリズム市場で最大のシェアを占めると予想。これは、田舎を訪れたいという消費者の嗜好の高まりから、フードツーリズムの売上が世界的に増加しているため。また、中国、インドなどの発展途上国や日本などの先進国では、食品やホスピタリティ産業への投資が活発化していることから、アジア太平洋地域はフードツーリズム市場でも高い成長が見込まれる。
欧州地域は、予測期間中、フードツーリズム市場において大幅なCAGRで成長することが見込まれる。ヨーロッパ地域のシェアが拡大しているのは、多くの伝統的な飲食店が存在し、宿泊施設が容易に利用できることが理由。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日