プロバイオティクス市場 2027年に912億米ドル規模到達見込み2022年3月4日
グローバルインフォメーションは2月28日、市場調査レポート「プロバイオティクス市場 - 現状分析と予測:2021年~2027年」(UnivDatos Market Insights Pvt Ltd)の販売を開始した。
世界のプロバイオティクス市場は、2020年には547億米ドル規模となった。同レポートによると、市場は2027年には912億米ドル規模に達すると予測されており、予測期間(2021年~2027年)における年平均成長率(CAGR)は7%に達すると見込まれている。
これは、健康的な食品の需要の高まり、乳糖不耐症者の増加、胃腸障害の急増などが背景にある。National Digestive Diseases Information Clearinghouseによると、約3000万人から5000万人のアメリカ人が乳糖不耐症で、そのうちアフリカ系アメリカ人とアメリカインディアンの75%、アジア系アメリカ人の90%が乳糖不耐症であるとされている。 また、2型糖尿病、肥満、脳卒中、心臓病、がんなどの慢性疾患の急増は、健康面や経済面で大きな負担となっている。現在、アメリカ人の60%が少なくとも一つの慢性疾患を抱え、40%が複数の慢性疾患を抱えている。
これらの健康問題を解決するためには、健康的な食品とプロバイオティクスを含むサプリメントが必要。アメリカの食糧農業機関によると、2019年のグリーンランドでは栄養不足の人の割合が8.9%に達している。
Food Allergy Research & Educationによると、米国では約3200万人が食物アレルギーに苦しんでおり、米国疾病管理予防センターによると、約1220万人が食物アレルギーに苦しんでいる。そのうちの3分の2は卵が原因とされる。
食物アレルギーに悩む人の増加に伴い、プロバイオティクスの需要が高まっており、がん、心血管疾患、関節炎、高血圧など、さまざまな加齢性疾患にかかりやすい高齢者人口の増加も、健康的な食生活と適切な栄養摂取のためのプロバイオティクスの需要拡大に拍車をかけている。国連によると、2017年の世界の60歳以上の人口は9億6200万人で、2050年には約21億人に達すると予想されている。
市場の競合状況
プロバイオティクス市場では、デュポン、ダノン、Chr.ハンセン、ヤクルト本社、ネスレ、BioGaia AB、Probi AB、Ganeden, Inc.、Protexin、Lifeway Foods, Inc.などの企業が活躍。これらの企業は、ハイテクで革新的な製品を顧客に提供するために、M&Aやパートナーシップを結んでいる。
市場の考察
アプリケーションタイプ別に、市場は機能性食品・飲料、栄養補助食品、飼料に分類。2020年には、機能性食品・飲料セグメントが大半のシェアを獲得し、市場を支配しており、今後数年間においても高いCAGRで成長すると予想される。また、栄養補助食品セグメントは、今後数年間で最も急速に成長すると見込まれる。
同市場は、フォームタイプに基づいて、ドライとリキッドに分かれている。2020年には、ドライセグメントが主要な市場シェアを獲得し、市場を支配。また、ドライセグメントは、錠剤/カプレット、カプセル、粉末/顆粒、チュアブルに分類されている。2020年には、錠剤セグメントが主要な市場シェアを獲得しているが、予測期間においてはリキッドセグメントが急成長し、高いCAGRを示すと予想されている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日